台風の表現には意味があった!強さと大きさで伝え方が変わる気象庁の基準を調べてみた!
台風は、上陸すると日常生活を一変させるほどに、大きな影響を及ぼす自然現象の一つです。
その荒々しい風と激しい雨は、とてつもない恐怖を与えます。
台風の強さや大きさは、科学的に計測される要素に基づいていますが、伝え方については「猛烈な台風」といった定性的な表現が使われています。
気象庁は、台風の特性を詳細に分析し、それを伝えるための基準を、わかりやすい言葉に変換していました。
そこで今回は、台風の表現の意味、つまり強さと大きさによって伝え方が変わることについて紹介します。
もくじ
気象庁の台風の基準とは
台風は、日常生活に大きな影響を及ぼす自然現象であり、その脅威の程度はさまざまです。
気象庁は、台風の強さと大きさを科学的に測定しており、風速や気圧、雨量などの要素を総合的に判断して台風の勢力を示しています。
ちなみに強さにおいては、
- 猛烈な:54m/s以上
- 非常に強い:44m/s以上~54m/s未満
- 強い:33m/s以上~44m/s未満
このように最大風速をもとに表現しています。
つまり「猛烈な台風」とは、最大風速54m以上を記録していると判断するわけです。
大きさに関しては、風速15m/s以上の風が吹いている範囲が、直径で、
- 大型(大きい):500km以上~800km未満
- 超大型(非常に大きい):800km以上
という意味があります。
すなわち「猛烈な超大型の台風」という表現がなされると、エゲつない勢力であると理解できるようになるわけです。
意味を知ると、怖さが実感できますよね。
台風経路図の見方
台風経路図とは、3時間ごとに台風の勢力を地図上に示したものです。
新聞やネットニュースで示されているアレ、と言えばわかるでしょうか。
これを実況と言います。
これが120時間(5日間)先まで24時間刻みで、台風の位置や勢力を6時間ごとに伝えるのが予報になります。
いわゆる「予報円」というやつですが、ちょっとややこしいですね(汗)
黄色や青色の円で示されている台風経路図は、非常にわかりやすいという人と、二重になっている円の意味がわからない人で二分されます。
見方については、一応の決まりがあります。
- ×印:現在の台風の中心
- 青線:台風の経路
- 白破線の円:予報円
- 赤色の円:暴風域(風速25m/s以上)
- 黄色の円:強風域(風速15m/s以上)
- 赤線の枠:暴風警戒域(暴風域に入る可能性がある)
これらを頭に叩きこんでいれば、パッと見て、台風の情報が把握できるようになります。
台風の生涯
台風には、
- 発生期
- 発達期
- 最盛期
- 衰弱期
という4つの段階を経て消滅します。
日本に接近・上陸するときは、大抵の場合は「最盛期」ということですから、被害が尋常ではありません。
衰弱期になって接近・上陸する台風もありますが、どちらにせよ、付き合いたくないものです。
台風の目
ここで気になるのが台風の目です。
ウワサでは台風の目に入ると、しばらく青空が広がるということが伝えられるのですが、個人的には生涯で1度だけ記憶があります。
しかし、その記憶も思い違いの可能性が否めません。
日時などがはっきりしていないからです。
しかしながら、気象庁の「はれるんランド」では、台風の目は天気が良いということが語られているため、あながち記憶違いでもないと確信しています。
台風の目を体験した人は多いかもしれませんが、非常に不思議な感じがします。
油断させておいて、また暴風が来るわけですから、その間に外出などと考えない方がよさそうです。
まとめ
「台風の表現には意味があった!強さと大きさで伝え方が変わる気象庁の基準を調べてみた!」というテーマで、台風情報の見方について書きました。
台風情報と言えば、台風経路図が出てくるわけですが、台風の勢力を表す言葉の表現にも意味があることが理解できたと思います。
気象衛星を見て、デカイから超大型にしておきましょう、という低レベルな決め方ではありません、当たり前ですが(汗)
何事も、しっかりと裏付けがあるということです。