居酒屋などの飲食店にありがちなひとりの店員が挨拶したあとに全員であいさつする行動とは?
飲食店の扉を開けると、そこには活気溢れる風景が広がります。
特に居酒屋やラーメンチェーンなどにおいては、店員さんの元気のよい声が耳に入ってきます。
日本の飲食店だけの独特な慣習かもしれませんが、ひとりの店員さんの一声に続いて、スタッフ全員が揃って大きな声での復唱。
これ「やまびこあいさつ」と言われるものです。
個人的にはどのような効果があるのか、まるでわかりません。
飲食店でのバイト経験はありますが、社員に尋ねたところで、伝統だとかそんな非建設的な回答しかありませんでした。
そこで今回は、ひとりの店員が挨拶したあとに全員であいさつする行動について、独自の見解を述べてみたいと思います。
もくじ
バイト時代の回想
もう随分前の話ですが、チェーン系飲食店でバイトを2年間、やったことがあります。
初めての社会での労働環境でしたので、いろいろと思う部分はありましたが、総括すると貴重な経験となっています。
お客さんへの挨拶に関しては、アドリブはほぼ許されません。
- 「いらっしゃいませ」
- 「食券をお預かりします」
- 「しばらくお待ちくださいませ」
- 「ありがとうごいました、また、お越しくださいませ」
といった決められた文言を、研修時に叩きこまれるわけです。
お客さんに待っていただく時は、「ちょっと待ってください」はNGで、必ず「しばらく、お待ちください」という感じ。
この違いがお客さんにとって、どのような影響があるのか、などという理屈は一切説明されません。
そんなことが積もり積もって、二度と飲食店では働かないと決めたわけですがwww
誰か教えてくださいませ、マジで。
もちろん、ひとりのお客さんに対しても、全員でいらっしゃいませを口々に言うわけです、比較的大きな声で。
おどろいた表情のお客さんも少なくありませんでした。
活気と元気を与える?
この挨拶のシステムに対しては、せいぜい、
- 元気よく動いていることをアピール
- 職場に活気が出る
- お客さんも気持ちが良い
といった、ふんわりとした定性的な根拠しか示せないと思っています。
そもそもデカイ声の挨拶で、お客さんが気持ち良くなります?
意味がわからないのですけど・・・。
そんなもん、体育会系が沁みついたおっさんだけでしょ、気持ちよく感じるのは。
普通のトーンで良いと思いますけどね。
気合がどうとか、そういった雰囲気が似合う飲食店では必要なのかもしれませんが、バカデカイ声だと飛沫の心配をしてしまいます。
マスクしてたらいいですけどね。
来店の合図
ある意味、来店の合図的な目的もあります。
ホントにバタバタ動いているときは、お客さんの来店すら気付かないことがあるのです。
そこでスタッフのひとりでも挨拶をしてくれると、助かるという効果はあります。
あくまでも店側の都合でしかないですけどね。
いつまでも注文を取りに来ないというクレームを受けるよりは、店の都合だとしても、挨拶ひとつでリスク回避したほうが安上り。
お客さんが帰るときも、「ありがとうございました」というのは感謝もありますが、片付けの合図でもあります。
飲食店は回転率が命ですから、空いた席はすぐに片付けて、次のお客さんを迎えなきゃならんです。
マニュアルを遵守しながらも臨機応変に立ち回るという、結構、難しい仕事なので、今でもリスペクトの対象。
1万円と5千円
挨拶とは別ですが、会計のときに5千円とか1万円とか、大きな単位のお金を預かる時は、「5千円、お預かりしました」と声を挙げることがあります。
全ての店がそうとは限りませんが、これは、釣銭の渡し間違いの時の保険の意味があります。
レジ担当もシフト制や兼業の場合は、1万円を預かっても、うっかり失念することがあるんです。
そこで金銭トラブルが起こるとマズイので、店内や他のスタッフに届くように、声を挙げておけば、預けた側も安心できます。
もし、「1万円だしたけど・・・」とお客さんに言われたときに、他のスタッフが1万円を預かったことを聞いていれば、詫びて訂正すればいいだけの話しになります。
ホントに、目の前で受け取っていながらも、釣銭を少なく渡してしまうことってあるんですよね・・・。
まとめ
「居酒屋などの飲食店にありがちなひとりの店員が挨拶したあとに全員であいさつする行動とは?」というテーマで、飲食店の特徴的な挨拶の復唱について書きました。
初めて店に出て、初めて「いらっしゃいませ」という機会が訪れたとき、上手く言えませんでした(汗)
緊張もあったかもしれませんが、言い慣れていないこともあって、この先が思いやられた記憶があります。
が、大体、1日で慣れるということも知りましたwww
飲食店のみなさん、がんばれ!