御社・貴社・弊社の使い分けを具体的なシーン別に解説!新卒向けビジネスマナー基礎講座
ビジネスマナーも時代とともに変化するわけですが、酒の席での座席ポジションなどは、もうすでに崩壊しています。
上座や下座など、人権を無視した配置など、一流企業も重用しまくったクセに、今ではコンプライアンス第一なんて、何を寝ボケたことを今さら。
理不尽かつ理由もないシキタリなんて、不要ですから消えていくのみです。
ただし、普遍的なものもあり、全てのビジネスマナーがアップデートで消えていくわけではありません。
その代表格が、「御社」「貴社」「弊社」の使い分けでしょう。
何気ないものではありますが、やはりビジネスシーンでは使われやすい言葉であり、できれば誤用を避けたいものです。
そこで今回は、「御社」「貴社」「弊社」の使い分けについて解説します。
もくじ
使い分けの必要性
「御社」「貴社」「弊社」は、どれも「会社」を表す言葉ですが、それぞれ異なるニュアンスを持っています。
- 御社:相手を敬い、話し言葉で主に使用。
- 貴社:相手を敬い、書き言葉で主に使用。
- 弊社:自社のことを謙遜して表現する際に使用。
それぞれの言葉の意味を知れば、正しく使い分けるイメージが出来上がるはずです。
常にビジネスでは、相手への敬意を払い、円滑なコミュニケーションを築くことを考えることが、成果への第一歩となります。
ビジネスに限らず、相手を気持ちや立場を察して対応することは、どの場面でも自分へ徳として戻ってくるものです。
ただ、言葉の意味を解説しただけでは、知識を得たに過ぎませんので、よくあるシシーン別にワンポイント解説をしていきます。
採用面接
ここ数年の動向では、緊張感のある採用面接は、学生の素の姿を垣間見ることができないとして、リラックスムードで行われることが多くなっています。
しかし面接官は、優秀な人材の獲得が主目的ですから、学生の発する言葉には注意を払っています。
日頃、「御社」という言葉を発しないからこそ、大事な曲面での言い間違いが発生するわけですが、もし、その言葉が出てこなかったときは、「そちら」という言い換えを準備しておくとよいです。
その程度で、悪い印象を与えることはありません。
例としては、
「本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございます。御社の事業内容に大変興味があり、ぜひ貢献したいと思い、応募いたしました。」
という感じになります。
対面商談
基本的には「御社」「弊社」を用います。
ただし商談時には、相手の名前はすでに判明しているわけですが、もっともやってはいけないのは、名前を間違えることです。
これ、メールやメッセージツールでも、信じられないですが頻繁に発生します。
特に筆者は間違えられやすい・・・。
これで相手に対する印象はガラッと変わります。
- 確認が苦手なのかな
- よく目を通さない人なのかな
- 報連相が心配だな
名前を間違えて言ってきた人が、上記3点のうち、いずれかについてボロが出た体験は1度や2度ではありません。
それ以来、名前間違いした人との取引は、基本的にはお断りしています。
改めて「御社」の使い方の例としては、
「本日は、御社○○様からのご紹介ということで、■■様にお会いできることを楽しみにしておりました。早速ですが、弊社の製品についてご説明させていただきます。」
といったところです。
電話・メール対応
電話でも「御社」「弊社」の使い分けが肝心です。
これがメールやChatworkなどのメッセージツールを介すると、「弊社」と「貴社」に変わります。
「御社」と記しても、大きな問題にはなりませんが、一般的には「貴社」を使う方が無難です。
具体的には、
「貴社のご提案、大変興味深く拝見いたしました。」
「弊社では、現在○○プロジェクトを進めております。」
といった感じが例として挙げられます。
まとめ
「御社・貴社・弊社の使い分けを具体的なシーン別に解説!新卒向けビジネスマナー基礎講座」というタイトルで、間違いやすいビジネス用語について書きました。
特に、今春社会人デビューする新卒者は、多少の言い間違いは多めに見てくれます。
が、名前だけは間違わない方がよいです。
やはり心証はよくないですからね。