有効求人倍率の高い県はどこ?求められている求人の多い業種 ここから見えた有利な就活戦略とは?

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全国の有効求人倍率が発表されることがありますが、これは平均値であるため倍率の高い県もあれば低い県もあり、その差はかなりの開きがあります。また、いま求められている求人の数が多い業種というのもはっきりしています。これら2つのデータを掛け合わせることで、有利な就活戦略が見えてきました。その戦略とはいったい?

有効求人倍率とは

有効求人倍率とは、求人数を求職者の数で割ったもののことです。

例えば、求人が100件あって、その求人に対して求職者が100名いたとしたら、100/100=1倍となります。

また、求人が50件あって、その求人に対して求職者が100名いたとしたら、50/100=0.5倍に、求人が100件あって、その求人に対して求職者が500名いたとしたら、100/50=2倍となります。

有効求人倍率は倍率が高いほど、求職者にとっては有利で、反対に人材を募集している企業としては人員確保が難しいということになります。

ちなみにこの「有効求人倍率」は、全国の公共職業安定所(ハローワーク)の求職・就職のデータを元に割り出されています。

2023年8月現在の全国の有効求人倍率は1.29倍でした。

日本全国の平均は1.29倍ですが、当然県別で見てみると地域によりバラツキがあります。

では実際に、有効求人倍率の高い県と低い県を見てみましょう。

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有効求人倍率の高い県・低い県

ではまずは、有効求人倍率の低い県から。

最も有効求人倍率が低い県は、北海道と大阪府の1.11倍です。

続いて、福岡県(1.13倍)、神奈川県(1.13倍)、兵庫県(1.15倍)と続きます。

ちなみに東京都の有効求人倍率も1.19倍とかなり低め(全国6番目に低い)です。

では反対に、有効求人倍率の高い県を見てみましょう。

最も有効求人倍率が高い県は、福井県の1.91倍です。

続いて、山口県(1.72倍)、岐阜県(1.64倍)、島根県(1.64倍)、香川県(1.6倍)と続きます。

この数字を見ていくと、どうやら都市部の方が有効求人倍率は低いようですね。

都市部に企業も多いので求人件数も多いはずなのですが、人もそれだけ集まりますので、有効求人倍率は低くなってしまうのでしょうか。

ここから推測すると、都市部では優秀な人(もしくは若い人など就職に有利な人)はより条件の良い仕事に就けますが、そうでない人はあまり条件の良い仕事には就けないという図が見えてくる気がします。

つまり、あまり能力のない(もしくは年配者など就職に不利な人)が、わりと条件の良い仕事に就きたいなら地方で仕事を探す方が、自分にあった仕事が見つかりやすい、そういった感じがしますが、どうでしょう。

求められている求人の多い業種

いま世間で求められている(求人の多い)業種とは、一体どのような業種なのでしょうか。

そんな人材が求められている業種が、上から

  • 建設
  • 介護の仕事
  • 接客の仕事
  • 物流・運送業界
  • 営業職
  • 製造業
  • 販売職
  • IT業界

となっています。

もしも未経験だったり経験が浅いけれど、これらの業種で仕事を見つけたいというのであれば、先ほどの求人倍率の高い県で、これらの業種の求人募集にエントリーしてみると、採用される確率が高まるのではないかと思います。

ただし、地方によって給料や条件などの違いもありますので、物価や自分の求める条件などもよく考慮したうえで仕事探しをしてみてください。

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移住して有利な仕事につくのもあり

以上のような考察から、ある就活戦略を思いつきました。

どうしても働きたい業種が決まっていて、都市部ではなかなか仕事が決まらないという方。

そして、その不採用の理由がキャリア(求める業種の経験値)がないためという方。

もしそういう人がいたなら、求人が決まりやすそうな(条件がゆるい)地方に一旦移住して、そこで求める業種に入り込み、数年間キャリアを積んだうえで、再度都市部で仕事探しをしてみるというのはどうでしょうか。

少し遠回りになりますが、意外とイケそうな気がします。

まとめ

「有効求人倍率」とは、求人数を求職者の数で割ったもので、2023年8月現在の全国の有効求人倍率は1.29倍でした。

ちなみにこの数値は、全国の公共職業安定所(ハローワーク)の求職・就職のデータが元となっています。

有効求人倍率は県ごとに異なり、倍率が高い県と低い県とがあります。

一般的に、有効求人倍率が高いということは、仕事に就きやすいことを意味し、反対に倍率が引ければ、なかなか仕事にありつけないということになります。

日本の中で有効求人倍率が低い県は、

北海道(1.11倍)
大阪府(1.11倍)
福岡県(1.13倍)
神奈川県(1.13倍)
兵庫県(1.15倍)

です。

反対に有効求人倍率が高い県は、

福井県(1.91倍)
山口県(1.72倍)
岐阜県(1.64倍)
島根県(1.64倍)
香川県(1.6倍)

です。

また、現在求人の募集件数が多い業種が、次の業種です。

  • 建設
  • 介護の仕事
  • 接客の仕事
  • 物流・運送業界
  • 営業職
  • 製造業
  • 販売職
  • IT業界

つまり、有効求人倍率が高い県でこれらの求人件数が多い業種を選択すれば、かなり良い条件の仕事が見つかりやすのではないかと予測できます。

もしもなかなか良い条件の仕事が見つからないという人がいたら、こういった目線で仕事を探してみてはいかがでしょうか。

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