イギリスで流行のエア・アップ(Air Up)は魔法の水筒?どういう仕組み?なぜ流行ってるの?
イギリスを中心にヨーロッパでいま、エア・アップ(Air Up)という魔法の水筒が流行っているそうです。なぜ魔法の水筒と呼ばれるか、いったいどういう仕組み7日、そもそもなぜこんなにも流行ってるのかについて解説します。
もくじ
エア・アップ(Air Up)とは
イギリスで今、エア・アップという水筒が流行っているそうです。
エア・アップとは、普通の水を入れるとジュースに変わるという魔法の水筒です。
と言うのは、いささか過剰な表現ですが(笑)、水なのにまるでジュースを飲んでいるような感覚になるという、不思議な水筒であることは間違いありません。
これは飲み口の部分に「Pod」と呼ばれる「匂いの素」を取りつけることで、まるでジュースを飲んでいるかのような錯覚を脳に起こさせるような仕組みになっています。
普通の水だとあまり飲まない子供も多いようですが、このエア・アップでフレーバーマジックを起こすことで、子どもたちも水をグイグイと飲んでくれるため、特に暑い夏の日の熱中症予防効果にも抜群だとか。
しかも中身はジュースではなくただの水なので、糖分等を取りすぎることもなく健康面でも安心です。
どうしてジュースを飲んでいるような感覚になるの?
とは言うものの、エア・アップを経験をしていない私たちからすると、「本当かよ?」っという気持ちが湧いてきますよね(笑)。
ついつい、「香り付きの水ってことでしょ?」。みたいに思ってしまいます。
ではどうしてエア・アップは、まるでジュースを飲んでいるような感覚になるのでしょうか。
その仕組みは、先程もお伝えしたとおり。「脳を騙すこと」にあるようです。
私たちの脳は舌から伝わる味覚だけでなく、嗅覚からも味の情報を得ているのだそうです。
確かにキャラメルの香りとか、焼き菓子の香りを嗅いで、「甘そう!」って感じることってありますよね。
人は香りを嗅ぐことで、あたかも味を感じているかのように脳を錯覚させているのです。
この効果を活かして、香りのするフレーバーポッドを飲み口に取り付け、飲む時に香りのついた気泡が口だけでなく鼻にも伝わるようにすることで、味を感じさせる仕組みを作り出しているようです。
これまでもこういった商品はありそうでいて存在せず、見事に製品化して販売に成功したというのはすごいことですね。
このアイデアはドイツの学生によるものだそうで、いまやエア・アップは英国をはじめヨーロッパ全体に人気が広がりつつあるそうです。
日本ではまだ販売には至っていないようですが、日本に上陸してくるもそう遠くないような予感がします。
来年あたりは、全国の小中学生は、みんなエア・アップで水を飲んでいたりして(笑)。
エア・アップのフレーバーの種類
そんなエア・アップですが、一体どんなフレーバーがあるのか気になるますよね。
フレーバーの種類は、現在およそ30種類ほどあるそうです。
代表的なフレーバーには、
- ピーチ
- ライム
- レモン
- グリーングレープ
- オレンジ
- コーラ
- パイナップル
- ワイルドベリー
- スイカ
といった、わりと飲みやすそうなものから、
- アイスコーヒー
- ピーチアイスティー
- ストロベリー&レモングラス
- ココナッツ
- バジルレモン
- チェリーコーク
- レッドブル
- ライチローズ
- キュウリ
- エルダーフラワー
といった、大人向けや謎のフレーバーなども。キュウリなんて誰が飲むの?と思いますが、数年前キュウリ味のペプシが売られたりもしましたから、意外とイケるのかも。
欧米では麦茶や緑茶、烏龍茶といったものを飲む習慣がないので、糖分の入っていないゴクゴク飲める飲み物というと、ミネラルウォーター(もしくは水道水)くらいしかないそうです。
それ故にこれほどまでに流行ったエアアップですが、そう考えると日本ではそこまで需要がないかも?と思えてきます。
もしくは、仮にエア・アップが流行っても、学校側から使用禁止とされそうな気もします。
エア・アップのボトルサイズと価格
エア・アップのボトルサイズと価格についても気になるところです。
まずボトルサイズは、850mlと650mlと480mlの3サイズ。
価格はフレーバーポッド2個付きの650mlのボトル(最もポピュラー)のチャコールグレーのものが、29.99ポンド(約5500円)と最も安く、他のカラーは34.99ポンド(約6420円)です。
また、480mlと850mlサイズのボトルは、フレーバーが3個付いて、それぞれ44.99ポンド(約8260円)、54.99ポンド(約10100円)から。
日本の物価からすると、結構お高めなので、「子供に与えるにはちょっと…」、となりそうな気もしますね。
※1ポンド=約183.6円で換算(2023年7月6日現在)
まとめ
エア・アップ(Air Up)は、イギリスを中心にヨーロッパで流行している水筒です。
水道水を注ぐだけで、まるでジュースのような味が楽しめるということで、普段はあまり水を飲まない子どもたちにも大人気のようです。
水がジュースに早変わりする仕組みは、飲み口に点けたフレーバーポッドによるもので、人間の持つ嗅覚が味を錯覚する仕組みを活用しているのだとか。
そのため、一見ジュースのように感じても、実際は香りだけであって糖分の摂取には繋がらないため、たくさん飲んでも健康的にも安心です。
また、夏場の熱中症予防にも大活躍のようです。
サイズは850mlと650mlと480mlの3サイズあり、最もポピュラーな650mlサイズが一番価格もリーズナブルで34.99ポンド(約6420円)。フレーバーが2つ付いています。
まだ日本では未発売のようですが、とは言え結構いい値段がするので、日本で流行るかどうかは…。