アニメ『Sonny Boy(サニーボーイ)』原作やあらすじ、キャラクターデザイン、挿入曲など【感想】

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ちょっと不思議な世界観のあるアニメ『Sonny Boy(サニーボーイ)』という作品を観ました。久しぶりに面白く、全12話を一気見してしまいました。そんなアニメ『Sonny Boy(サニーボーイ)』の感想に加え、原作やあらすじ、キャラクターデザイン、挿入曲や各話のタイトルなど、作品世界を際立たせる構成パーツについてご紹介します。

アニメ『Sonny Boy(サニーボーイ)』の感想

知人のおすすめでアニメ『Sonny Boy(サニーボーイ)』を観ました。

正直、とても面白くて、1日で一気見してしまいました。全12話ですが、大体1話25分くらいでエンディングは飛ばすので23分×12本で276分と、およそ4時間半くらいで全話を一気見できます。

アニメ『Sonny Boy(サニーボーイ)』は、2021年7月16日から10月1日にかけてTOKYO MXなどで放送されていたみたいです。私は普段テレビを一切見ないので、放送時はこのアニメの存在を知りませんでした。

アニメーション制作はMADHOUSE(マッドハウス)というところで、アニメ『ちはやふる』とか、劇場版アニメ『サマーウォーズ』とか作っている会社です。

ジャンル的にはSFで、青春系群像劇になるのでしょうか。第一印象は「漂流教室」?って感じでしたが、キャラクターが立っているのと、何より絵の感じが良いなと思いました。

パラレルワールドと精神世界と思春期ながらの葛藤と謎解きとタイムリープと、さまざまな要素が入り組み、大胆な世界観なんかも観ていてワクワクしました。

主な登場人物が中3ということもあるのか、アニメにありがちなちょいエロに走る感じや男女間のドロドロもなく、友情とプラトニックな恋愛感情がピュアで良かったです。中3にしては、みんなわりと冷静で大人だなと思いましたが(笑)。

この作品は小学生が観てもあまり楽しめないアニメだと思います。でも、思春期の中学生くらい(ちょい大人の思考あり)からなら、面白く感じるのではないかなと思います。

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原作とあらすじ

『Sonny Boy(サニーボーイ)』の原作は、青森県出身のアニメーターでアニメーション演出家、アニメーション監督の夏目真悟。おそらくこの作品が初めての原作です。

あらすじは、

中3の夏休みの半ば、登校日か何か中学校に集まっていた生徒たちが、突然学校ごと漂流する。その漂流に合わせるかのように、生徒らにはそれぞれ様々な能力が芽生え、その力に差によってそれぞれの力関係が大きく変わり始める。元の世界へと戻ろうと協力するものがいる反面、敵対し合ったり、疑心暗鬼になったり。さらに、謎が謎を生みながらも、その解明に尽力しつつ元の世界へ戻る糸口を探すが…。

というもの。

あまり内容を話すと面白くないので、個人的にはぜひ作品を見て、感じてほしいです。

キャラクターデザインと登場人物(声優)

『Sonny Boy(サニーボーイ)』を初めにパッと見たとき、「この感じいいな!」と思ったと同時に、どこかで見たような…、そんな感じがしました。

そうしたら、キャラクターの原案が、なんと江口寿史でした。どうりでかっこいいはずと納得。やはり絵のラインが洗礼されているんですよね。

ついでに登場人物及び声優を紹介すると、

長良(主人公):市川蒼
希:大西沙織
瑞穂:悠木碧
朝風:小林千晃
ラジダニ:後藤ヒロキ
明星(ほし):内藤有海
ポニー:佐藤はな
キャップ:上田燿司

あたりが主な登場人物です。

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主題歌と各話のタイトル

実はこの『Sonny Boy(サニーボーイ)』、アニメの作品以外にもかなりのこだわりを見せています。

まずは、銀杏BOYZによる主題歌「少年少女」も良いのですが、各話に挿入される音楽がまた秀逸です。

各話の挿入曲がこちら。

第2話:「Broken Windows」・「Seagull」落日飛車
第3話:「Summer Storm」VIDEOTAPEMUSIC
第4話:「Tune from diamond」ザ・なつやすみバンド
第5話:「夜釣り」ミツメ
第6話:「Let There Be Light Again」落日飛車
第7話:「Beacon」Ogawa & Tokoro
第8話「Yamabiko’s Theme」・「Kodama’s Theme」空中泥棒
第9話:「Soft Oversight」Ogawa & Tokoro、「ソウとセイジ」ミツメ
第10話:「今日の歌」カネヨリマサル
第11話:「Lightship」ザ・なつやすみバンド
第12話:「スペア」ミツメ、「サニーボーイ・ラプソディ」toe

個人的にはミツメの曲がとてもマッチしていたように思います。

そして各話のタイトルですが、これらは往年の文学作品を文字っているのが伺えます。

第1話:夏の果ての島
第2話:エイリアンズ
第3話:下駄を履いたネコ
第4話:偉大なるモンキー・ベースボール
第5話:跳ぶ教室
第6話:長いさよなら
第7話:ロード・ブック
第8話:笑い犬
第9話:この鮭茶漬け、鮭忘れてるニャ
第10話:夏と修羅
第11話:少年と海
第12話:二年間の休暇

文学好きなら、思わずニヤッとしてしまいます。

まとめ

タイトルの『Sonny Boy(サニーボーイ)』。なぜソニーではなくサニーなのか。これって気になりませんでしたか?

サニーならスペルはSunnyではないのか。そもそもSonny Boyって何よ?って感じですよね。

がある説によると、これはサリンジャーの小説『坊や』から来ているのではないかということです。この『坊や』という作品にはカタカナでサニーとフリガナが振られています。

それとSonnyと何の関係が?と思われるかもしれませんが、実はサリンジャーは幼少期Sonnyと呼ばれていたとか。そしてその発音がサニーだった。つまりサニー坊やからSonny Boyになったのではというのです。

この作品には随所にサリンジャー彷彿とさせる箇所が散見されます。そして、そこはかとなく村上春樹的な何かも。

あなたはこのアニメから、何を感じるか…。とにかく観ていただきたい。

ちなみに、アマゾンプライムで視聴できます。

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