注文住宅の新築や建売住宅の購入などマイホーム取得で知っておきたい検査の種類
既に持ち家の方は経験済みだと思いますが、マイホームを取得する際は、建物に絡む検査があります。
この検査の種類と内容、かなり複雑・・・とまでは言いませんが、とても建築知識を持たない人では太刀打ちできないので、プロに任せることになります。
ハウスメーカーや工務店等の建築業者による必須の検査と、施主が任意で受ける検査の二通りありますが、任意の場合は当然有償です。
ということで今回は、住宅検査について、ざっくりと紹介しておきます。
マンションじゃなく一戸建てね。
もくじ
検査を重ねても欠陥はある
後ほど紹介しますが、いくら住宅の隅々をチェックして、ハウスメーカーや工務店などの建築業者、あるいは検査機関のお墨付きがあったとしても、欠陥住宅は無くならないのは不思議です。
だけども検査を素通りすることは出来ませんし、やはり超高額な買い物ですから、ある程度はオーナー側も最低限の知識と関心は持っておくべきではないかと。
欠陥住宅とならないように、ハウスメーカーや工務店などの建築業者は、かなり品質についてはうるさいはずですが、それでも問題が発生するというのは、もはや不運と事故が一度にやってきたと考えるしかありません。
欠陥住宅を引き渡されないようにするには、やはりどこで買うか、どこで建てるかによって確率を下げるしかなさそうです。
3つの検査カテゴリ
住宅の検査には大きく3つのカテゴリに分けられます。
- ハウスメーカーなどの供給事業者による検査
- さまざまな制度を利用するための検査
- 任意で受ける検査
ただ、この分け方は公式的なものではなく、人によっては2つ、4つとカテゴリ分けされる可能性があります。
それほど業界内でもまとまらないくせらい、複雑になっていると考えてください(汗)
オーナーとなる消費者にとっては迷惑な話しですけどね・・・。
本記事では前述の3つに分けてすすめます。
供給事業者による検査
まず、ハウスメーカーや工務店などの建築事業者、さらには不動産業者が自らの基準に沿って行う検査から。
イメージとして社内検査で、大抵は「自主検査」とか言われます。
問題なのは、すべての業者がこの自主検査を行っていないという点が挙げられます。
提携している建築士が代行するということなら、まだ安心できるわけですが、作って終わりの業者も存在します。
ひと昔前の田舎では、知り合いつの伝手で大工さんに依頼したという物件が、ゴロゴロあります。
筆者も心当たりはありますが(汗)、申し訳ないけど建築基準法なども微妙で、大工基準ですから今になって問題が出てくるなんてザラです。
売れずに空き家になってる物件の中にも、そんな経緯で建てられた住宅、たくさんあります。
制度を利用するための検査
これはさすがに知られているとは思いますが、いわゆる建築確認、中間検査、完了検査など建築基準法、および条例や規定に則った検査などが該当します。
その他には、
- 住宅瑕疵保険
- 住宅性能表示制度
- フラット35
などを利用する場合は、それぞれの制度で規定された検査基準をクリアする必要が出てきます。
ここで長期優良住宅の検査もあるのではと思うかもしれませんが、ざっくり言えば認定においては書類審査のみです。
認定された後に、定期的に「点検」を受ける必要があることから、検査と混同されやすくなっています。
参考までにZEH(ゼロエネルギーハウス)住宅と認定されると、補助金が得られるのですが、たまにら不正を防ぐために抜き打ち検査があるのは知っておきましょう。
抜き打ち検査の当選確率はかなり低いようですが・・・。
任意で受ける検査
あくまでも住宅の新築において、第三者機関でのダブルチェックをしたいと考える場合に受ける検査です。
必須でも何でもありませんし、完全に自費での検査となります。
ホームインスペクションが代表的ですが、従来は中古住宅の購入に際して、隅々までチェックすることを目的としていました。
しかし新築に適用してはいけないということはなく、あえてダブルチェックで欠陥住宅だけは勘弁したいというときに、依頼すると良いです。
ホームインスペクションを専門に扱っている建築事務所などもありますので、検索で見つけて問い合わせるようにしましょう。
まとめ
「注文住宅の新築や建売住宅の購入などマイホーム取得で知っておきたい検査の種類」というテーマで、住宅の検査について書きました。
今回は住宅の「検査」ですが、認定のための「評価」や「点検」と混同されることが多く、理解は難しい面があります。
制度によっては「書類審査」のクリアが条件となっているものもありますが、検査と勘違いしますよね・・・。
参照
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