高校数学の科目(教育課程)がわかりづらい!かつての微分積分や基礎解析はどこに?

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数学は好き嫌いがはっきりする教科のひとつです。

そもそも高校に入学した時点で、理系と文系という2つの選択肢しか無いというのは、多様性の世の中でいかがなものかと考えますが、どちらにせよ数学との縁は切れません。

たまたま筆者は理系に適性がありましたので、数学は苦も無くやっていましたが、もう、大半は忘れています。

子どもが高校生で、いろいろと話を聞くのですが、昔と今の数学の科目の違いに改めて戸惑いを覚えたものです。

そこで今回は、現時点での数学の科目についての備忘録という意味で、高校進学を目指す親子に向けての内容をお届けします。

中学校とは大違い

解りきってはいますが、中学校の数学と高校の数学は、全く別物と考えたほうが得策です。

これは我が子も言っていることで、「ちょっと舐めてた」としきりに反省するぐらい・・・。

こちらが高校生当時の経験を話しても、本人が目の当たりにしないと実感もないわけですから、ようやく理解してもらえて何よりではありますが。

子ども曰く、中学校では数学の成績はそこそこ良かったが、高校に入った途端に苦手になってしまったという生徒は、ゴロゴロといるようです。

数学って、ウンウン悩んで解くのも楽しいのですけどね。

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教科と科目の違い

予備知識として書いておきますが、「教科」と「科目」の違いを意外に知らない人も多いことがわかりました。

端的に言えば、

  • 教科:数学、国語など
  • 科目:数学Ⅰ、数学Ⅱ、国語表現など

ということです。

教科は時間割で示されるもので、科目は教科を構成している学びの区分を言います。

さらに「教育課程」「カリキュラム」「単位」という言葉もありますが、まず教育課程とは、学習指導要領解説・総則編の第2章第1節によると、

学校教育の目的や目標を達成するために、教育の内容を児童の心身の発達に応じ、授業時数との関連において総合的に組織した学校の教育計画

と書かれています。

カリキュラムは教育課程と混同してしまいそうですが、もっと広い意味の場合が多く、シンプル化すると「学校卒業のための計画や要件」とも言えます。

ついでに「シラバス」という言葉も大学では頻繁に使われますが、これは「講義内容や評定方法など示す授業計画書」の意味です。

「単位」については、科目を履修するために必要な学習量のことで、週2時間の科目を1年間受けた場合は、2単位が得られるという考え方になります。

高校数学の科目

さて、高校数学の科目ですが、現在は、

  • 数学Ⅰ
    数と式、図形と計算、二次関数、データの分析
  • 数学Ⅱ
    いろいろな式、図形と方程式、指数関数・対数関数、三角関数、微分積分の考え
  • 数学Ⅲ
    極限、微分法、積分法
  • 数学A
    図形の性質、場合の数と確率、数学と人間の活動
  • 数学B
    数列、統計的な推測、数学と社会生活
  • 数学C
    ベクトル、平面上の曲線と複素数平面、数学的な表現の工夫

と6つに分かれています。

この6つを全て履修することはないですが、学校ごとのカリキュラムによって、学ぶべき科目と取得すべき単位が決められています。

昔のように「代数幾何」「基礎解析」「確率統計」という言い方はしないんですね(汗)

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数学を伸ばす方法

筆者が高校生のときに教わった数学教師は、旧帝大の理学部数学科を卒業していて、非常に授業がわかりやすいと評判でした。

ただ、数学において大事なのは「数学的センス」というフレーズで、これは鍛えても伸びにくい部分だということでした。

問題を読んで、瞬間的に何を求めているのか、どのような公式や定理が必要なのかを適切に判断する能力と言えます。

単に問題文に対する読解力でもなく、論理的な思考が必要です。

ゆえに「数学的センス」は自分で計れるものではないことから、ともかく数をこなせというスパルタ式が効果的と言われてきました。

胡散臭い「すぐに儲かる」的なことは無いということです。

まとめ

「高校数学の科目(教育課程)がわかりづらい!かつての微分積分や基礎解析はどこに?」というテーマで、高校数学の科目について書きました。

筆者が高校生の頃と違って、かなり細分化された印象ですね。

その分、中身は濃くなっているのかも知れませんが・・・。

参照

高等学校学習指導要領解説:文部科学省

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