子育て世帯のほとんどでベビーシッターを採用して育児の負担をフォローする発想が無い理由

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子育ては多くの親にとって、喜びと幸せな瞬間に満ちた体験です。

同時に肉体的、精神的な負担も伴います。

特に未就学児を抱える世帯の育児は、日常的に子どものために、自分の時間を消費しなければなりません。

そのため、欧米諸国をはじめとする海外では、ベビーシッターといった育児サポートを利用することが一般的です。

初めてのバイトがベビーシッターということも、海外では珍しいことではありません。

しかし日本国内では、多くの親がベビーシッターに依頼することをためらいます。

今回は、なぜベビーシッターというサービスが浸透していないのかについて、独自の考察をお伝えします。

ベビーシッターの発想が無い

日本人特有の子育て思想というものが、ネックのひとつになっている気がします。

極端で根拠のない、以下のような不毛すぎる育児論、

  • 母乳で育てるべき
  • 他人任せはダメ
  • 人に頼るのは甘え
  • 私たちのころはこうだった
  • 母親が我慢するのは当然

などのバカバカしくて役に立たない言葉が、子育て自体を苦しめている印象です。

さらに加えて、真面目で責任感の強い人ほど他人に依存しませんから、ひとりで抱え込んでギリギリの状況で乗り切ろうとします。

ゆえに余裕がなくなり、心身が崩れていくというパターンが垣間見えます。

さらに父親の育児不参加、参加したくても仕事を理由に貢献できないという、自覚の無さ、無責任、社会的な構造なども片親に育児が集中する要因でもあります。

それなのにベビーシッターを頼らないのはなぜか?

浸透してないからです。

浸透してないから発想がないということに繋がっていきます。

やはり保育園、親族ということになるでしょうね。

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ベビーシッターに頼らない理由

日本国内でもベビーシッターのサービスはあります。

保育園に入れない待機児童の数は、子ども家庭庁の調査では、全国に2,680人ということで、一応は減りつつあります。

それでも該当する世帯が、ベビーシッターを依頼しないのは、以下の理由があるからと推測しています。

  • 料金が高い
  • 信用できない
  • 自宅に他人を入れたくない

ベビーシッターの料金相場は、時給制なら1,500円以上は確実で、平均的には1,800円から2,000円です。

アルバイトの時給を超える金額を、一般家庭が支払えるとは思えません。

企業なら経費計上できますが、一般の家庭では経費計上なんてできませんから、かなりの負担を強いられます。

その他にも、プロだからといって他人を信用できない、散らかった自宅に入られたくないという抵抗感が占めます。

そうも言っていられない状況にも関わらず、拒絶するから自分がつぶれていくんですけどね・・・。

変なプライドや見栄が邪魔して、肝心な子育てが疎かになる、または苦痛になっていては本末転倒な気がします。

しかし最もネックなのは料金体系だと感じます。

こども家庭庁ベビーシッター券

これ、ご存知でしたか?

知らない方も多いでしょうが、まあ、当然ですね。

これは一般家庭に広く支給されているわけではなく、企業主導型ベビーシッター利用支援事業に承認されている企業の従業員だけが利用できるものだからです。

つまり、子育てに協力的な会社に所属する働くママさんだけ、がんばっている証としてベビーシッターの割引をしますよという制度。

かなり限定的ではあります。

そりゃ浸透しないですよね。

家計が厳しくても働く時間が少ないシングルマザー世帯やシングルファザー世帯にも、ある一定の条件のもとで配布すればいいのに。

そうじゃないとベビーシッターは、富裕層だけが利用するサービスになってしまいます。

まあ、ベビーシッターを運営する企業や団体が、顧客を富裕層に絞っているのなら、話しは別ですが。

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まとめ

「子育て世帯のほとんどでベビーシッターを採用して育児の負担をフォローする発想が無い理由」というテーマで、ベビーシッターの浸透について書きました。

子どもが3歳になる年齢から保育所に預けるまで、世帯収入はゼロということも覚悟して、がっつり時間を子どもと過ごしました。

蓄えはあったのでド貧乏な生活ではありませんでしたが、ゆとりを持って育児ができたので、今でも正解だったと感じます。

しかし世帯ごとに事情が違うことからも、片親が抱え込まないようなしくみが、いくつも選択肢とあれば良いなと思います。

参照

保育所等関連状況取りまとめ(令和5年4月1日)及び「新子育て安心プラン」集計結果を公表|こども家庭庁

企業主導型保育事業等: 子ども・子育て本部 – 内閣府

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