老害(ろうがい)には気をつけたい 自分が老害とならないために注意したいこと そもそも老害とは?
最近よく耳にする老害(ろうがい)という言葉。自分にも当てはまる点はないか、年齢もそこそこ重ねてきたいま、一度振り返ってみたいと思います。そのうえで、自分が「老害」とならないために注意したいこと、気持ちよく今の時代を生きていくために努力すべきこと、などについて考えたことをご紹介します。
もくじ
老害とは
「老害(ろうがい)」という言葉を最近よく耳にしますよね。老害とは一体どういうものなのでしょうか。
老害とは、
「自分が老いたことに気がつかず、昔の価値観で周囲の若手の活躍を妨げてしまうこと」
だそうです。
昔の価値観か…。難しいですね。
人ってそれぞれ価値観を持って行きていると思うのですが、それを昔の価値観でと言われても、そう信じて生きてきたわけですから、急にはなかなか価値観は変えられそうにありません。
ただ自分に対してはその価値観で生きても良いのでしょうけど、人に押し付けるのは良くないですよね。
それは昔の価値観とか今の価値観とか関係なしに、人に自分の価値観を押し付けるのはとても良くないです。
まぁ、おじさんは特に、若い人に良いところを見せようとして、つい上から目線でアドバイスをしてしまい、それが古い価値観で、今の若い人の価値とマッチしておらず、アドバイスどころか余計なお世話といった感じになるのでしょう。
コレって昔から「あるある」ですよね。
特に職場などでアドバイスを求められたならまだしも、勝手に首をつこんであれこれ言う上司とか、最悪です。
そういう人に限って、こっちの言う事はまるで聞く耳を持っておらず、バイアスの塊みたいな考えの人だったりします。
こういう人が職場の決定権を握っているとなると、会社自体の成長の邪魔にもなっていますよね。
自分が老害にならないために注意すべきこと
自分もアラフィフになって、すっかりおじさんですから、若い人とは世代もだいぶ異なり、とんでもない自説をぶちかましている可能性もあります。
気をつけないと、影で「老害」扱いされかねません。
そんなわけで、自分が老害にならないためにどんなことに注意すべきか考えてみました。
それが次のような点です。
- 若年者に対しても上から目線で話さない
- 自分の価値観を押し付けない
- 自分の中の常識が当たり前と思って話をしない
- 端的に話をする。くどくどと説明しない
- 年長者の方が偉いという考えを捨てる
- 何でもすぐに否定しない
- 自分の昔話ばかりしない
- すぐに激昂しない
- 自分の言うことをゴリ押ししない
これらを一言で表すと、「謙虚」になるかと思います。
年齢や性別にかかわらず謙虚に接することを忘れなければ、老害にならずに済むのかなと思います。
いつまでも通用する自分でいるために
ではおじさん(おばさん)になっても、古臭くて役に立たないおじさんにならないために、普段から意識すべきこととしてどんなことがあるでしょうか。
それは例えば、
- 様々な年齢や立場の人とのコミュニケーションの機会を増やす
- 新しいこと、知らなかったことに挑戦する・学ぶ
- 笑顔で柔軟な態度を絶やさない
- 過去の実績や経験にしがみつかず、今の自分にできることで貢献する
- 自分を客観的に見つめる機会を持つ
- 忌憚のない意見を言ってくれる友人・知人を持つ
- 仕事などで必要なITスキルから逃げない
といったところでしょうか。
偏見を捨て「多様性」を受け入れていく柔軟性を、何歳になっても失わないようにしたいところですね。
若い人にへつらうのは違う
かと言って、何でもかんでも若い人の言うことを受け入れたり、新しい文化や話題に乗っかればいいのかというと、そういうことでもないと思います。
「老害」とは言うものの、これは若い人であっても、意固地な態度やバイアスが効いた自分の中の偏った考え方を曲げずに人と接すれば、同じようなことは起こります。
ただ、歳を重ねていくと、こういった傾向が強いがために「老害」という言葉ができたわけで、その真意をしっかりと理解しておきたいところです。
要は、常に「思いやり」や「謙虚さ」をもって人と接し、「多様性」を受け入れ、何事にも「執着し過ぎない」といったことが大切となってきそうです。
新しいことにも適度に興味を持ち、必要とあれば新たな技術を身につけるよう努力し、いつも機嫌よくいられるよう、人間力を高めていきましょう。
結局はそうすることで、自分自身も気持ちよく楽しく生きていけるわけですからね。
まとめ
先日近所の年配の奥さんたちと話をしていて、少し違和感を感じることがありました。
うちの上階に引っ越してきた人が、少し人とのコミュニケーションを取りたがらないタイプの人で、ある婦人がその人に対して「変わり者」だと言ったのです。それを聞いた他の奥さん連中が鵜呑みにしかかったので、私はそれをあえて否定しました。
確かに少しコミュ障的なところがありますが、話してみればきちんと会話も成り立ちますし、いい加減な人ではない印象を受けたため、私は「変わり者ではないと思いますよ」と、その時に言いました。「ただあまり人との関わりを積極的に持ちたくないタイプなだけでしょう」と。
人の噂って、結構こうした誰かの一言で決定づけられ広がっていくことがあります。あまり詳しくは知らないのに、たった1度か2度見かけただけで、他者に自分が抱いたネガティブな印象を伝えてしまうのは、あまり良いこととは思えません。
もちろん、受け取る側もすぐに同意して、接したこともない人のイメージを受け入れてしまうのでは、同じことと言えるでしょう。こういったケースって、昔からよくありますよね。特に田舎の方ではそういう傾向が強いと聞きます(と言うのも偏見か?)。
こういったことも、実は小さな「老害」なのかなと感じます。
要は大切のなのは、相手を思いやるコミュニケーションスキルです。
気を使いすぎるのも疲れてしまいますが、お互いが気持ちよく過ごすための気遣いだけは常に意識したいところです。