観光業界を目指すならバスガイドも選択肢に!元バスガイドの体験談を公開!

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コロナ禍が落ち着きを取り戻しつつある昨今、観光業界がにわかに賑わいを見せ始めています。

政府も「県民割」の全国展開を表明し、最大で11,000円の補助金を得られる制度に変更される予定です。

そこで今回は観光業において、元バスガイド方の体験談をお伝えします。

就職や転職でバスガイドを視野に入れている方は参考にしてみてください。

元バスガイドの体験談

ここからは、ご本人から頂いた手記をもとに、若干の編集を加えてお伝えします。

以前、地方ですが有名なバス会社でバスガイドとして働いていました。

「元バスガイド」と言うと珍しがられることが多いですが、実はバスガイドになるには資格は必要ありません。

バスの中で案内をするイメージが強く、華やかな世界だと思われがちですが、人と接する仕事ですから向き不向きもあれば、見えない仕事、人間関係、たくさんの事で悩みました。

しかし、私はバスガイドという仕事が大好きだったため、観光業界を目指す方には「バスガイド」について知って欲しいと思います。

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バスガイドに向いている人

バスガイドは高卒でも就業可能な職業で、難しい知識は必要ないものの、記憶力は問われます。

さらに、バスガイドとしての案内については、学校で勉強してきたことはほとんど通用しませんので、バスガイドとしてデビューしたとしても、日々情報を追いかけ、仕事をしながら新しい知識を入れていくことが成長の秘訣です。

勉強に終わりはないので、そのような環境に慣れ、情報を入れ続け、ひとつの仕事を終えたらすぐ次に向かっていく必要があります。

そんな毎日に慣れ、柔軟に対応できる人こそ向いている仕事だと考えます。

バスガイドに向かない人

人と接し、人前に立つ仕事のため、人見知りでは務まらないという面があります。

観光案内の勉強に終わりはありませんし、お客様は毎回違うため、話題のストックと妥協が必要になるのです。

この仕事をして、日々の積み重ねの大切さを実感しました。

例え今日、調べたことが話せなかったとしても、必ず役に立つ時がきます。

勉強を終わらせること、それは案内を諦めることです。

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観光案内を記憶するコツ

バスガイド=全て暗記というイメージを持たれることが多いのですが、私が働いていた会社では案内中にノートを見てもOKでした。

経験を重ねていく上で、いつまでもノートを見ているのは恥ずかしく感じるため、できるだけ暗記して案内することを心がけました。

暗記で一番大切なのは「興味を持つ」ことです。

興味がないことを何度も何度も読んでも覚えられないものです。

案内する場所の中に自分が興味あることを見つけ、そこから話題を派生させて覚えていました。

記憶の定着で有効なのは「映像で情報を得る」ことです。

現地の映像を見て、そこに行った人の言葉を聞くことで、知らないところを知っているように話せるようになります。

分からないことがあればもちろん調べましたし、旅番組は私にとって情報源でした。

勉強したことは自分の宝です。

疑問に思ったことはメモをして次に繋げ、次回はもっといい案内をすることを心がけ、仕事をしていました。

バス誘導のコツ

少しマニアックな部分に触れますが、バスに関連することを書きます。

長さ12メートルの観光バスには、バックモニターやセンサーなど、バスに便利な機能が装備されていますが、バスガイドによる誘導は必須なのです。

そんなバスを誘導するにあたり、気をつけることは、

  • バスの真後ろに立たず、斜め後ろに立つ
  • 笛で誘導するべきか、声で誘導するべきか判断

というものでした。

誘導ポジションについては、万が一、ドライバーが操作を誤っても、自分が轢かれないよう安全を確保するためです。

実際の誘導の際は、後方にマイクがついているバスがほとんどでしたので、声で誘導することが多かったです。

「ゆっくり来てください」や「左側危ないです」等、的確な指示ができました。

マイクが装備されていないバスや、騒がしい場所で声を出しても聞こえない場合は笛でも誘導する場合もあります。

笛を使った誘導がスタンダードだと思われがちですが、笛を吹く具合はとても難しく、人によって解釈が違うので苦労しました。

危険でどうしようもない時はバスの側面を叩き、「危ない!」と伝達することも。

会社としての誘導方針はありましたが、誘導する際にはドライバーに「笛吹きます」「声で誘導します」等、誘導方法を伝えてからバスを降りるようにしていました。

想像とは違う世界

正直にいうと、入社した頃は想像していた仕事とは違い驚きました。

バスガイドは苦労が多い仕事です。

バス掃除も仕事のうちで、掃除に何時間もかかったこともあり、もっと華やかな世界だと思っていました。

たくさん泣いたし、たくさん悩みました。

それでもバスガイドを続けられたのは、頑張れば頑張るほどお客様の反応で手ごたえを感じ、やりがいを実感出来たからです。

バスガイドの仕事から離れて数年経ちましたが、また、いつかは再就職したいと考えています。

まとめ

「観光業界を目指すならバスガイドも選択肢に!元バスガイドの体験談を公開!」というテーマで、観光業の回復が期待される時期にタイムリーな話題ということでバスガイドの体験談をお届けしました。

残念ながら収入面についての回答はいただけませんでしたが、相場を考えると、金銭面より「やりがい」「コミュニケーション」「旅が好き」といった要素で満足度を得るタイプの職業という印象です。

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