企業の人事異動も一段落!?昇任や昇格で新しい組織が動き出すも昇任と昇格の違いとは?
昇任と昇格は、日本の企業組織において従業員のキャリア発展や給与の向上を促進する重要な要素ですが、両者には異なる意味があります。
ところが明確に昇任と昇格についての定義付けを、従業員に説明している企業ってあります?
ないんじゃないかなあ?
ランク付けの一覧表だけは公開されているかもしれませんけどね。
そこで今回は、昇格と昇任について、一般的な違いについて解説します。
昇任とは
昇任は、従業員が現在の職務からより上位の職務に昇進することを指します。
グループの一員だったが、リーダーに任命されたというのが、良い例です。
従業員の責任や役割の増加、管理職やリーダーのポジションへの変更など、より高いレベルの仕事や職務を担当する機会が与えられます。
昇任基準は、経験、スキル、成果、リーダーシップ能力など多岐にわたりますが、ここに企業の特色が現れると言ってよいです。
メリットとしては、キャリアの成長、給与の増加、ステータスの向上などがあります。
昇格とは
昇格は、従業員が現在の階層やポジションの中で、より上位のランクやグレードに進むことを指します。
具体的には、主任クラスから課長クラスへのランクアップといった感じです。
昇格によって従業員は、同じ職務や役割を継続しながら、より高い地位や評価を獲得することができます。
昇格基準は、能力、成果、貢献度、評価などが考慮され、メリットとしては、給与の増加、ステータスの向上、業務の裁量権の拡大などがあります。
昇任と昇格の違い
昇任と昇格は、それぞれ以下に焦点が当てられていることで、違いがよくわかるはずです。
- 昇任:職務や責任のレベルを上げること
- 昇格:階層やランクを上げること
ただし、昇任と昇格は密接に関連しており、昇任が昇格の先駆けとなることもあります。
ほぼ同じ意味と捉えられているケースもありますので、一概に、別物とは言い切れない部分があります。
キャリアを考える際には、昇任と昇格のバランスを取りながら、自身の目標やスキルの成長に応じた、成長戦略を構築することが重要です。
昇任と昇格のタイミング
個人や組織によって異なります。
目標に向かって成果を上げ、周囲からの評価を得られる状況が整ったとき、あるいは年功も考慮されることで昇任や昇格の機会が得られます。
その際に重視される要素は、実績や能力、貢献度、リーダーシップ能力などが挙げられますが、あくまでも第三者の推薦がベースになるので、がんばったところで確実性が見通せないのが、モヤモヤすることではあります。
ここが理解できない人、耐えられない人、疑問に思っている人は、きっと組織で正社員として働くことには向いてないかもしれませんね。
もし昇任や昇格を狙うなら、自身の目標を明確にし、それに向けた行動計画を立てて評価者にわかりやすく説明できることが必要です。
さらに他の部署や上司との関係を築きながら、自身の能力や貢献度をアピールすることで昇任や昇格の機会を得るように働きかけてもよいのでは?
昇任や昇格が望めないとき
自身のキャリアパスにおいて、昇任と昇格が必要と考えながらも、どうにもこうにも期待できそうにないって雰囲気、あるのではないでしょうか。
ここが組織で働くことの泣き所で、ポストには限りがありますし、必ずしも仕事ぶりだけが評価の対象ではない点で、不運な人がたくさんいます。
人間的には申し分ないとしても、押しが足りないとか積極性が感じられないとか、わけのわからないことを理由に、チャンスに恵まれない人は、さっさと転職した方が良いです。
今の時代は定年退職まで、1社に留まる必要性を感じません。
むしろ自分で自分の伸びしろを縮め、チャンスを逃している部分が大きいのではないでしょうか。
まとめ
「企業の人事異動も一段落!?昇任や昇格で新しい組織が動き出すも昇任と昇格の違いとは?」というテーマで、昇任と昇格という似たような言葉の違いについて書きました。
昇任と昇格の意味や違いを理解しても、実際は企業単位で解釈の違いも見受けられます。
また昇任や昇格をしても、待遇は一切変わらず、責任だけが重くなるという、まったく働き甲斐がない企業も少なくないようです。
自分ではコントロールできない昇任や昇格を期待するより、転職した方が、すべての望みがかなえられる可能性は高いのではないでしょうか。
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