頭の中の独り言「チャッター(Chatter)」で悩む人が急増中!チャッターとは?対処法について

※広告

頭の中の独り言が鳴り止まない、そんな「チャッター(Chatter)」の状態に悩む人が急増しているそうです。その原因は何なのか。なぜチャッターが起こるのか。そんなチャッターに対する対処法などについてもお伝えします。

頭の中の独り言「チャッター」で悩む人が増えている

頭の中で独り言がやまない。この現象を「チャッター(Chatter)」と呼びます。

そしていま、このチャッターで悩む人が急増しているのだそうです。

その原因にSNSが関係しているという話もあります。

この「頭の中で独り言が暴走する」チャッターという現象が起こると、常に言葉が次々と頭の中で浮かんできて、「考え過ぎ」の状態となります。

そしてこの考え過ぎの状態が状況を辛くし、さまざまな問題を引き起こす原因に繋がっていくのです。

広告

チャッターとは

チャッターは英語で「Chatter」と綴るように、「Chat」即ち「会話」をずっと頭の中で1人行っている人という意味です。

「チャッター」は脳科学や神経心理学用語でいう「DMN(デフォルト・モード・ネットワーク)」と呼ばれるものと関係しています。

DMNはよく、車のアイドリング状態に例えられることがあります。これは走っていないときでもエンジンがかかっていると、一定の回転数でエンジンが回リ続けているという状態とにているからです。

これと同様に何もしていないときでも、脳は常に一定以上のエネルギーを使いDMNを活性化させ、これまでの記憶を整理したり、急な刺激にすぐに対処できるよう準備しています。

私たちはなんとなく、何かに集中して作業しているときの方が脳を使っているような気がしますが、実は一見ぼーっとしているようにみえるDMN状態でも、集中しているとき以上に脳のエネルギーは使われています。

その証拠に、「今日は何もしていないの、全く疲れが取れなかった」ということを、誰もが経験したことがあるかと思います。

そんなDMNが活性化し過ぎた場合に、「チャッター」は起こります。

人は言語によって物事を理解します。普段は聞こえない脳内のチャットが、DMNが活性化しすぎると頭の中で声として聞こえてくるのです。

さら悪いことにDMNが暴走すると、特に過去のネガティブなできことや不安などについての思考が、次々と湧き上がってくるのです。

チャッターに対する対処法

このチャッターに対する対処法は、いかにDMNの暴走から抜け出るかにかかっています。

つまり、DMN(脳のアイドリング状態)をオフにすることができれば、チャッターは止まるのです。

そのための対処法としては、

  • スマホ・パソコンなどの電子機器から離れる
  • マインドフルネス(瞑想)を行う
  • 15分程度の昼寝

が有効です。

仕事中はパソコンを使用する人が多いでしょうからなかなか難しいかもしれませんが、休み時間や通勤中など、なるべくスマホの画面を見るのを控えてみてください。

また、マインドフルネスは良いとされています。瞑想は今に集中することです。集中ということはアイドリング状態から抜け、脳を何かに向けて働かせることになります。

そうすることで、宛てなき暴走状態から向かうべき目的ができるため、脳内の溢れ出るチャッターを止める方向に働きます。

休憩時間など、ぼーっとしていると脳はDMN状態に入るので、それであればいっそのこと寝てしまった方が脳の中の情報整理は的確にはかどるはずです。

広告

自らの思考ではなく、ただの身体の機能

DMNが働きすぎてチャッターモードになっている場合は、湧き出るネガティブな思考なども、「ただの脳やホルモンの働き」によるもので、「自分本来の思考ではない」のだとどこか客観化することは有効です。

「考えても仕方ないもの」「身体の自然の働き」だと思えば、それ以上深く考えずに、気持ちを別の方向に持っていきやすくなります。

更に、散歩をすることも有効です。身体を動かし、周囲の景色に集中しながら運動をすると、意識が他へ移動し、脳内にも酸素が十分にいきわたり、気分も変わります。

楽しいことを考えながら散歩をすることで、ネガティブな感情が追いやられ、辛い状態を脱しやすくなります。

まとめ

チャッターで悩む人が増えた理由に、SNS時代に入り、常に短期間の刺激にさらされるようになったせいで、その刺激に脳がいちいち反応することで、DMNが暴走しやすくなったことされています。

また常に様々なことを考えてる賢い人は、習慣的に脳内で会話を続けていることが多く、そのためにDMNが活性化して止まらなくなるために、チャッターに陥りやすいとも言われています。

チャッター状態はいわゆるDMNの暴走状態にあるため、これを止めるには新たな刺激から離れることやマインドフルネスが有効となります。

また、チャッターが起こる仕組みを理解することで、「ただ自然の機能が働いているだけ」「自分自身がネガティブな訳ではない」と理解できれば、そこから意識を外しやすくなるようです。

そのためには散歩や15分程度の昼寝も有効のようです。

最近、休日に何もしなくても疲れが取れないと感じている人は、DMNの活性化が原因かもしれません。

そういった場合は、デジタルデバイスから少し距離を置き、カフェインの摂取も抑え、脳に与える刺激を減らしてみてください。

参考になったらシェアしてくださいね!