3歳児の劇遊び 絵本選びのポイントやおすすめの絵本 劇遊びのねらいや進め方について

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子供が好きな「劇遊び」というものをご存知ですか? 今回は3歳児の劇遊びにおすすめの絵本や絵本選びのポイントについて、お伝えしていこうと思います。また、3歳児ならではの劇遊びのねらいや、進め方についてもご紹介します。

3歳児にとっての劇遊びとは

「劇遊び」とは、絵本などの登場人物になりきって、ストーリーを進めていく遊びのことです。

いわゆる「ごっこ遊び」とは異なり、ストーリーが必要となってきます。

なので、友達や保育者と言葉のやり取りを楽しめるようになるまでは難しい遊びで、3歳児頃から楽しめる遊びといえるでしょう。

また、劇遊びはオペレッタや劇とは違って、配役の人数も自由に決められます。子どもたちのアイデアも柔軟に取り入れることができるので、そういった面白さもあります。

そのため3歳児の劇遊びでは、普段の遊びもストーリーに盛り込むなどすると、子供たちはより楽しく劇あそびの中での役回りを演じられるでしょう。

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劇遊びのねらい

劇遊びを行うねらいとしては、次のような点が挙げられます。

  • 絵本などのストーリーに親しみを持つ
  • 登場人物になりきって表現する
  • 劇あそびの楽しさを、友達や保育者と共有する

子どもたちに親しみのある絵本を選ぶことで、参加する子供みんなが興味を持って取り組めるでしょう。

劇遊びを気軽に楽しめるようになると、幼稚園や保育園での生活発表会の劇練習も取り組みやすくなってきます。

劇遊びにおすすめな絵本選びのポイント

3歳児の劇遊びにおすすめな絵本選びのポイントとしては、次のようなものが挙げられます。

  • 子どもたちが親しんでいて、ストーリーをイメージしやすいもの
  • 毎回同じセリフで人物が登場するような「繰り返し」が多い話
  • 場面の展開がわかりやすいもの

年度の早い時期から何冊か絵本を読み、子供たちの反応が一番良いものを選ぶと良いでしょう。

絵本のお話は、子どもたちの興味に合わせてアレンジすると、より親しみをもって楽しめるようになります。

登場人物を子どもたちが好きな動物にアレンジしたり、配役をグループや2人1組にするのもおすすめです。

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3歳児の劇遊びにおすすめの絵本3選

劇遊びにおすすめな絵本を3冊ほどご紹介します。

おおきなかぶ

『大きなかぶ』は定番の絵本で、みんなで力を合わせて大きなかぶを収穫するお話です。

「うんとこしょ、どっこいしょ」など、くり返しの表現が多いので、初めて劇遊びをする3歳児にもおすすめの絵本です。

この劇遊びを通して子どもたちに伝えられることは、「困ったときや1人でできないときは誰かに頼ること」「みんなで協力して助け合えば困難にも立ち向かえること」などです。

てぶくろ

『てぶくろ』は、森の中でおじいさんが落とした手袋に動物たちが集まってくるお話です。

たくさんの動物が出てくるので、動物のごっこ遊びが好きな子供にもおすすめです。

この劇遊びを通して子どもたちに伝えられることは、動物にはいろいろな個性があるように、「人にもいろいろな個性がある」ということでしょう。

どうぞのいす

『どうぞのいす』は、うさぎさんが作った椅子をめぐって、動物たちが次々に取りかえっこをしていくお話です。

登場する動物が多いので、大勢の子供たちと劇あそびをするのにも向いていると思います。

また、繰り返しの表現が多いので、3歳児くらいの子供が喜ぶパターンのストーリーでもあります。

この劇遊びを通して子どもたちに伝えられることは、「相手を思いやる気持ち」です。

3歳児の劇遊びの進め方

劇あそびの進め方は、次のとおりです。

  1. 絵本の候補が決まったら、イメージが膨らむように楽しく読み、繰り返し出てくる言葉や、子どもたちが興味を持った場面のセリフをみんなで言ってみる。
  2. 簡単な場面設定で、やりたい役を実際にやりながら、配役を固定せずに色々な役を交代して楽しむ。
  3. セリフや場面を増やしたり、子どもたちが楽しめるようにアレンジを加えたり、少しずつ新しいことを取り入れる。
  4. 劇遊びに必要な小道具を、子どもたちといっしょに製作する。
  5. 練習という意識が強くならないように、できるだけ遊びの延長として子どもたちが楽しめることを大切にしましょう。

とにかく、子どもたちみんなが楽しく参加できているかに気を配りましょう。ストーリーより何よりも、それがいちばん大切なポイントです。

まとめ

劇あそびについて、イメージは掴めましたか?

3歳児の劇遊びでは、何度も同じ場面や同じセリフが繰り返されるような、わかりやすい絵本が適しています。

劇遊びに入る前に、動物や乗り物などになりきって遊ぶ、真似っこ遊びに親しんでおくと、すんなりと劇あそびにも入り込めるようになるでしょう。

絵本が決まったら、子どもたちが劇遊びに夢中になれるきっかけを作れるように、さまざまな工夫をしてみてください。

劇あそびは、大人も楽しめますので、ぜひ自分も何かの役回りを子どもたちと一緒に演じてみるとよいでしょう。

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