ドイツがGDPで日本を追い抜き3位浮上!働く人口は日本より少ないのに生産性は日本より高い!
2023年のGDP(国内総生産)で日本は世界4位です。
この小さな島国が世界で4番目というのは、単純に偉業というレベルで、賞賛に値するはずですが、昨年までは3位でした。
日本を追い越したのはドイツ。
これはドイツには失礼ですが、全く想定していませんでした。
この後、ランキングを示しますが、4位は別に恥ずかしい数字ではありませんが、問題は生産性で負けているという点。
ドイツと日本では、その働き方や物事の考え方は、全く異なる面もありますが、かなり興味深いものがあります。
今回はGDPについて書いてみます。
もくじ
GDPとは
Gross Domestic Productの略称で、日本では国内総生産と呼ばれている指標です。
一定期間内に国内で新たに生み出されたモノやサービスの付加価値の合計額を指します。
主な用途としては、
- 国の経済規模を測る
- 他国との比較で自国の経済状況を把握
- 過去と比較で経済成長率を算出
- 政府の経済政策の効果測定
が挙げられます。
ただし注意点として、
- 国内で生み出された付加価値のみを計上するため、海外で活動する日本企業の付加価値は含まれない
- お金の流れを測る指標であり、国民の幸福度や環境負荷などを反映していない
- 名目GDPと実質GDPの2種類があり、それぞれ異なる意味を持つ
ことです。
今回、ドイツに追い越されたのは名目GDPで、物価変動(為替など)の影響を受けている点はあります。
抜かれた原因
今回、ドイツの追い抜かれたことで、人材難に苦しむ日本にとっても、大きな教訓と言えるでしょう。
ドイツの総人口は約8300万人なのに対し、日本の総人口は約1億2500万人と、日本の方が約4200万人多くいます。
単純に労働人口も同様の割合だとしても、ドイツの労働生産性は日本の1.6倍と高く、少ない労働力でより多くの富を生み出すことに成功しています。
ところが、ドイツも経済が伸びているとは言えない状況であるにも関わらず、この結果というのは、日本の生産性が低いということに尽きるわけです。
まあ、残業ありきの働き方が、いまだに根強い日本の働き方からすると、ランキングは下落するばかりだと予測します。
最新GDPランキング
2023年10月時点のGDP(名目予想:ドルベース)ランキングの上位10ヵ国はコチラ。
- アメリカ:約26.9兆
- 中国:約17.7兆
- ドイツ:約4.4兆
- 日本:約4.2兆
- インド:約3.7兆
- イギリス:約3.3兆
- フランス:約3.0兆
- イタリア:約2.2兆
- ブラジル:約2.13兆
- カナダ:約2.11兆
このランキングを見ての第一印象は、「インドきてるーーー!」です。
GDP成長率も10.1%とエグいです。
NISAの投資先でインド絡みのファンドは、ねらっていいかもしれませんね。
ユーロ圏の強さと、ブラジルも熱い感じです。
カナダは地味で堅実なイメージがランキングに現れている気がしますwww
ちなみにアメリカのGDPは約27兆円で、これは日本の約7倍に相当します。
ドイツの国柄
あくまでも聞いた話レベルですが、とても合理的な思考文化が根付いており、労働に関しては残業など、あり得ないというのが一般的。
これは法律で規制されているとかで、具体的には、残業を仮に1時間やったとして、別の日に1時間早く上がらなければならないというしくみ。
つまり国家レベルでフレックスタイムが敷かれているイメージです。
後は食事ですね。
なんと夕飯は、日本で言う軽食ぐらいが日常とか。
食品加工が発達していて、火を使わない料理で済ませるのです。
豚肉ベースのソーセージをパンにサンドして食べるとかで、マジかと思いましたwww
日本よりは質素かも知れませんが、ヘルシーです。
飲んだくれている人とは大違い。
向こうはビールが水代わりと言うのは、あえて触れませんけど。
まとめ
「ドイツがGDPで日本を追い抜き3位浮上!働く人口は日本より少ないのに生産性は日本より高い!」というテーマで、GDPについて書きました。
ドイツが浮上して日本は4位になりましたが、恐らく数年後にはインドにも超えられる可能性は、かなり大きいという印象です。
まあ、長い目で見て、ベスト10ぐらいに残っていれば、いいのではないでしょうか。
有事が無いことが何よりですよ。
参照
World Economic Outlook (October 2023) – GDP, current prices