GW明けて学校に行きたくない子どもから言われたら?悩まくデリケートな問題の対処法とは

GWが明けました。

充実した連休を過ごせたでしょうか?

一部の企業は9連休ということもあって、さらにコロナも落ち着いていることから、数年ぶりに羽を伸ばした方も多かったものと思います。

筆者はどっぷり自宅で過ごしました。

ゴミ出しに外出したぐらいですが、観たかった映画をまとめて視聴できたので大満足です。

しかし一方で、毎度ながら「学校に行きたくない」「会社に出勤したくない」という悩ましい問題もあるようです。

このような時は、どのような対処がベストなのでしょうか。

学校に行きたくない子ども

親御さんも子どもから「学校に行きたくない」と言われたら、まさに晴天の霹靂ではないでしょうか。

仕事を持つ親御さんなら、朝のバタついた時間帯に言われてしまったら、戸惑うことも想像に難くありません。

そんなときに親が瞬間的にキレてしまったら、そこでもうゲームセットです。

  • 「なに、寝ぼけてる!さっさと用意していけ!」
  • 「グダグダ言わずに学校へ行くこと!」

命令は恐らく、事態は改善しないばかりか、本質を見落としてしまう可能性が大きいです。

これが「面倒臭い」というスネた感じならばマシですが・・・。

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4月のストレスが想像以上

教育業界や心理学の界隈では、なぜ、子どもがGW明けに学校を拒否するようになるのかについては、一定の見解があるようです。

4月は新年度であり、大抵の学校では、

  • 教師の入れ替わり
  • 新しいクラス編成(いわゆる進級)
  • 環境の変化(教室や学びの変化)

という3つの状況が、ストレスとなる子がいるわけです。

仲の良かった友人と違うクラスになっただけでも大きな変化であり、ましてや馬の合わない子と同じ班行動ともなれば、そりゃしんどいに決まっています。

これは子どもだけの話しではありません。

親の対処は時間次第

では、親はどのように対処すれば良いでしょうか。

もっともらしい答えは「子どもに寄り添う」というものですが、ぶっちゃけた話し、そんなきれいごとでは済まないですよね?

夫婦共働きなら、どちらが休むか、あるいは遅れて出社、半休などの協議をしなければなりませんし、同時に学校と会社に事情説明する必要もあります。

専門家と言いながら現実的でない唐突な「子どもに寄り添う」という答えは、信頼に値しないと考えましょう。

確かに子どもに寄り添うことは肝心ですし、専門家が言うまでもない普通のことなのですが、親が時間を取ることも問題としてあるわけです。

要するに子どもの異変を察知して、仕事を犠牲にしてでも子どもより添えるかどうか、つまり親の資質次第という面が大きなウエイトを示すものと考えます。

子どもの異変は、突然、察知できるものではありません。

日頃の観察とコミュニケーションがあってのことです。

それが無ければ、冒頭のように適当なあしらいしかできず、問題がどんどん深みにハマって不登校への道だけが明確になっていくわけです。

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最悪の返し方

子どもが「学校に行きたくない」と言ったときに、反射的に、

  • 「我慢が足りない」
  • 「行かないのは良くない」

と圧力をかけることは最低です。

行けばわかるなんてことは絶対になく、1日休ませるとか、気持ちが落ち着ける、本当の悩みを打ち明ける時間を作ってやることが必要です。

学校に行きたくない=自宅が安心・安全だと考えているわけですから、話しを聞くことから始めると良いのでは。

スクールカウンセラーに協力を

学校にはスクールカウンセラーがいます。

担任への連絡は当たり前ですが、担任は忙しすぎてじっくり対応できないケースも考えられるので、スクールカウンセラーを頼ることもひとつの方法です。

相談した内容は、保護者、担任、スクールカンウセラーの三者間で共有されていれば良いわけですから、情報の行き違いは防ぐことができます。

クラスでの居心地が悪いようなら保健室登校なども提案をしてくれる可能性があります。

不登校は増加中

文部科学省の「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査(令和3年度)」によると、

小・中学校における長期欠席者のうち、不登校児童生徒数は244,940人(前年度196,127人)であり、児童生徒1,000人当たりの不登校児童生徒数は25.7人(前年度20.5人)。
不登校児童生徒数は9年連続で増加し、過去最多となっている。

と記されています。

内訳で個人的に驚いたのは、不登校理由で「無気力・不安」で、小・中学校では実に49.7%も占めているのですよ。

つまり本人の中で何か変化が起こったことは間違いなさそうです。

それを無視するなんて、怖いと思いませんか?

まとめ

「GW明けて学校に行きたくない子どもから言われたら?悩まくデリケートな問題の対処法とは」というテーマで、子どもの定番の問題について書きました。

筆者も家族も学校に行きたくないという経験はありません。

それは大変ラッキーなことだと感じます。

子どもだからといって、学校に行きたくないという状況を軽く見るのは、親の勝手な自己判断でしかなく問題の棚上げです。

困っていることをすくい上げない親は最低だということを証明するに過ぎません。

子どものためというのはウソですか?

参照

児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査:文部科学省

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