ヒートドーム現象とは 自然発火による森林火災も 地球温暖化と関係が?

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北米の方ではいま、ヒートドーム現象により気温が50度近くになり、自然発火による森林火災が起きています。この異常気象も地球温暖化が原因なのでしょうか?今後日本でもヒートドーム現象が起こることはあるのでしょうか?

ヒートドーム現象とは

ヒートドーム現象とは、高気圧が鍋のふたのように上空に覆いかぶさり、熱を持った空気を閉じ込めてしまう状態のことをいいます。

地面から水分が奪われ乾燥すると、熱はより熱を持ち気温が更に上昇していきます。

年間を通して快晴が多い干ばつ地域では、もともとが乾燥気味のところに高気圧のふたがされ、このヒートドーム現象が起こるのです。

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ヒートドームによる熱波の影響

ヒートドーム現象が起こり気温が上昇すると、暖かな空気が地面に向かって押し寄せてきます。

これが熱波です。

熱波の定義はエリアにより異なるようですが、気温がその地域の過去平均気温を2日以上上回るとか、華氏90度以上の気温が3日以上続区といった場合に「熱波」が起きていると表現されます。

ヒートドーム減少により熱波が続くと、気温はどんどんと上昇し、自然発火による森林火災が発生することもあります。

いまカナダの西部アルバータ州リットンで起きている森林火災は、まさにヒートドーム現象が生んだ自然災害なのです。

リットンでは3日連続で気温が49.6度を観測。カナダ史上最高記録を更新しました。

リットンの森林火災は近隣の村にまで広がり、乾燥と強風とにより燃えやすい状態から、わずか15分で村を焼き尽くしてしまいました。

ヒートドーム現象と地球温暖化の関係

このヒートドーム現象のような異常気象は、現在問題となっている地球温暖化と関係があるのでしょうか?

今回ヒートドーム現象が起こっているエリアは、例年だとそこまで気温が上がるエリアではありません。

むしろ気温はあまり上がらないがゆえに、エアコンを持たない家庭もあるほどだそうです。

そのため、熱中症対策なども十分に行えず、相当数の死者も発生しています。

日本でもここ近年頻繁に起こる局地的大雨や大型台風による被害が起きているように、このヒートドーム現象も今までは起こることのなかった異常気象と言え、地球温暖化と深い関係があると考えられます。

大気の状態と湿度との関係によって、これまで起こることなかった状態が作られ、それにより異常気象が起こるということが、世界中で起こっています。

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日本でもヒートドーム現象は起きるのか

日本でもヒートドーム現象は起きるものなのでしょうか。

ここ日本においては、ヒートドーム現象が起きるほどの状態にはなるとは考えにくいのが現状です。

しかし2019年に、北海道の佐呂間町で39.5℃という史上最高気温を記録しました。

このときも、北海道にはクーラーが付いている家庭が少なく、道内でのクーラー設置業者が不足するといった事態が起きました。

このような事態がここ数年で起きていることを考えると、日本のいずれのエリアでも想定外の異常気象が起きてもおかしくないと考えられます。

まとめ

近年、世界中で異常気象が観測されています。

その多くが地球温暖化が起因していると言っても過言ではないと思います。

地球温暖化を食い止めるために、世界中で温暖化ガスの排出削減を掲げ取り組んでいますが、今のペースでは温暖化を食い止めるレベルには至らないようです。

地球温暖化の問題は、早急に対処すべき重要課題です。悠長に構えるほど持ち時間はありません。

私たち一人一人が、地球温暖化という問題に対する意識を高め、対処していかない限り絶対に克服することはできないでしょう。

そのためには個人の消費活動を抑える必要がありますが、これは経済とも関わることだけに、政治とも密接にリンクしていいます。

資本主義社会の中で景気を重要視している限り、この地球温暖化を解決するのは非常に難しいかもしれません。

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