自動車のアイドリングストップ機能はうざい?今後は消えていく?メリット・デメリットについて
自動車のアイドリングストップ機能が「うざい」と、ユーザーの間ではあまり評判が良くないようですね。そんなアイドリングストップ機能のメリットとデメリットについて調べてみました。また、今後はアイドリングストップ機能は消えていく方向に進むのではないか、といった兆しについてもお伝えします。
もくじ
自動車のアイドリングストップ機能はうざい?
自動車に付いているアイドリングストップ機能、多くの車種についている機能ですが、どうやら「うざい」といった意見も多く、あまり評判が良くないようです。
私の車はそもそもアイドリングストップ機能のない時代の車なのですが、それでもたまにレンタカーなどを借りて乗ると、信号で停まるたびにアイドリングストップ機能が働きエンジンがストップするので「ドキリ」とします。
オートマでエンストすることって、ないと思ってますからね(笑)。
もちろん今の車はよくできているので、信号が青になりブレーキから足を離すと「ブルン」とエンジンが掛かり、何事もなく発信してくれるわけですが。
でも、こうしてストップ&ゴーを繰り返すたびに、エンジンが止まり、また掛かりというのを繰り返すのは、なんだかちょっとストレスに感じます。
それに、発進時にエンジンが掛かったと同時に発信するため、渋滞時などは変な発進時の加速感があってちょっと嫌なんですよね。
これって自分だけ?と思っていましたが、やはり世の中の多くの人がアイドリングストップ機能を「必要ない」「無駄」「うざい」と感じているみたいですね。
アイドリングストップ機能のメリット
そんなアイドリングストップ機能ですが、メリットとしてはどういった点があるのでしょうか。
それは、
- 燃料の節約になる
- 排出ガスの抑制
- 騒音が抑えられる
といった点です。
アイドリングをストップしたくらいで燃料の節約になるのかなと思ってしまいますが、意外と効果はあるようです。
1回のエンジンスタートで消費されるガソリンの量と、5秒間アイドリングしているのに消費するガソリンの量は同量なのだそうです(当然、エンジンの排気量などにより差はあります)。
つまり、1分間アイドリングしているとおよそ10倍のガソリン量を消費するわけですから、信号の多いエリアを走る際は燃費にもかなり影響が出てきそうな気もします。
もともとは排出ガスの抑制が目的でアイドリングストップ機能が搭載される車が増えたのでしょうが、オーナー的視点から言うと、排出ガスの抑制や騒音が抑えられるというのは特にメリットにはならないように思います。
アイドリングストップ機能のデメリット
では反対に、アイドリングストップ機能のデメリットにはどういった点があるのでしょうか。
それは、
- 停止時間が短いと却って燃費が悪くなる
- 部品の消耗・劣化が増す
- エアコンが停止してしまう
- 作動タイミングや発進時にタイムラグが生じる
- バッテリーが専用のものなので交換時に高くつく
といったものです。
メリットに対して、これらのデメリットは実際に運転する人・所有者に生じるものなので、トータルで見るとアイドリングストップ機能はデメリットの方が大きいように感じます。
アイドリングストップ機能はキャンセルできる
そんな評判の悪いアイドリングストップ機能ですが、大抵の車はキャンセルできます。
運転席の周りをよく見ると、アイドリングストップ機能をキャンセルする解除ボタンがあるはずです。
アルファベットの大文字のAの周りをぐるりと丸く取り囲むような矢印のマークが、その機能にあたります。
ただしこの機能は、一度エンジンを切ると再びアイドリングストップ機能がオンになるので、乗車のたびにオフにする必要があります。
これが面倒という場合は、あまり一般的ではありませんが、アイドリングストップキャンセラー(メーカー非対応)を付けることもできるようです。
今後はアイドリングストップ機能は消えていく?
2009年にスタートした「エコカー減税」の条件を満たすために、アイドリングストップ機能の搭載が必要であったため、搭載車が急増したという背景がありました。
しかし、ユーザーからの不評の声が多いこともあり、近年では再びアイドリングストップ機能を搭載しない車も徐々に増えつつあるようです。
例えば、トヨタのヤリスやノア、ヴォクシー、シエンタ、ホンダのフィット、ダイハツの軽自動車など、アイドリングストップ機能のない車が増えてきています。
ひょっとすると今後は、基本的にはアイドリングストップ機能は搭載せず、オプション設定となっていくかもしれませんね。
まとめ
自動車のアイドリングストップ機能は、ユーザーからはあまり評判が良くないようです。
アイドリングストップ機能のメリットには、燃料の節約になる、排出ガスの抑制、騒音が抑えられるといった点があげられます。
反対に、アイドリングストップ機能のデメリットには、停止時間が短いと却って燃費が悪くなる、部品の消耗・劣化が増す、エアコンが停止してしまう、作動タイミングや発進時にタイムラグが生じる、バッテリーが専用のものなので交換時に高くつくといったものがあげられます。
トータルでメリットとデメリットを比べると、ユーザー目線ではデメリットの方が多く感じられるため、アイドリングストップ機能の評判があまり良くないのかもしれません。
たいていアイドリングストップ機能は、キャンセルスイッチで切ることができます。しかし、一度エンジンを切ると再びアイドリングストップ機能はオンになる仕様となっています。
「エコカー減税」導入に伴い、その条件を満たすためにアイドリングストップ機能搭載車が増えましたが、ユーザーからの不満の声が増えるのに応じて、近年ではアイドリングストップ機能を搭載しない車種も増えつつあります。