英語と日本語の擬音語(オノマトペ)の比較 意外な事実を発見?

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日本語と英語の擬音(オノマトペ)について調べてみました。日本語の擬音(オノマトペ)を英語で使っても意味が通じなかったりしますので、この機会に少し覚えておいてください。

代表的な英語と日本語の擬音の比較

まずはよく耳にする日本語と英語の擬音の比較からです。

動物の鳴き声
ワンワン(犬の鳴き声):bow-wow
ニャー(猫の鳴き声):meow
コケコッコー(鶏の鳴き声):cock-a-doodle-doo
ガーガー(アヒルの鳴き声):quack
パカパカ(馬の歩く音):clip-clop
カッコー(カッコーの鳴き声):cuckoo
ブーン(虫の羽音):buzz

乗り物の音
シュッシュッポッポッ(汽車の走る音):choo-choo
ブーン(車の走る音):zoom
ブルン(車のエンジン音):vroom
ビーッ(警告音):beep

生活の音
バン(ピストルの音):bang
コンコン(ドアをたたく音):knock
パタパタ(歩く音):flip-flop
ポンッ(何かが破裂する音):pow
チクタク(時計の音):tic-toc
ドーン(衝撃音):boom
カチッ(クリックする音):click
ガンガン(鐘のなる音):ding-dong

これらはアメコミなどでよく見かけますよね。

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実は英語には擬音が少ない?

ここまで日本語と英語の擬音について調べてみたところ、日本語としてはよく使われているものが、英語にはあまり多く見当たりませんでした。

一般的に英語の擬音として挙げられているものは、音を模したものではなく、形容詞や動詞として表現する言葉として存在するといった感じです。

例えば次のようなものがそうです。

ザーザー(雨の降る音):pouring rain(激しい雨)
しとしと(雨の降る音):drizzle(霧雨が降る)
サクサク(食べる音):crispy(サクサクした)
フワフワ(食感、肌ざわり):fluffy(ふわふわの)
ガチャン(割れた音):clash(衝突する)

このように、必ずしも聞こえる音を真似ているわけではないのです。

擬音プラス動詞で表現する日本語

日本語には音を模する擬音語があまりにも多いことに、改めて気づかされました。

日本語は擬音というだけあって、物事が発する音を表現するのに対し、英語は擬音的なものは少なく、その状態を表わす動詞と擬音的なものが1つで済まされることが多いように思いました。

同じ雨が降るにしても、擬音の変化により細かな違いを表わすことができる日本語は、とても表現力の高い言語なのだと思います。

ポツポツと雨が降る
ザーザーと雨が降る
バタバタと雨が降る

そよそよと風が吹く
ビュービューと風が吹く
バサバサと風が吹く

これが英語の場合だと状態を含んだ動詞として一つの言葉が存在したりします。

日本語の方では、表現手法としての擬音を自由に作れるので、個人の表現方法によって自由度が高いです。文学的と言いますか。

日本語の会話の中で何気なく使っている擬音ですが、改めて英語とは言語の成り立ちが異なることが分かります。

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まとめ

こうやってみると、日本語は擬音に満ちた言語だということが分かりますね。

アルファベットのみの英語と比べても、ひらがな、カタカナ、漢字と3種類の文字を巧みに織り交ぜて文章を書く日本語。

もともと存在がとても特殊な言語なのかもしれません。

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