住宅売却(不動産売却)が増えている理由とは?無理な住宅ローンか暮らしの環境変化か?
最近、住宅売却、具体的には不動産売却が急速に増加していることに気づいた方も多いのではないでしょうか?
このことはライティングの案件からも想像に難くありません。
不動産売却の背景にはさまざまな要因が絡んでおり、その理由を知ることは住宅購入を検討中の夫婦にとっても重要です。
今回は、なぜ不動産売却が増えているのか、その背後に隠れた無理な住宅ローンや暮らしの環境変化について探っていきます。
ますますマイホームの購入は、厳しいものとなるのでしょうか。
もくじ
マイホーム購入で一人前のウソ
昭和のバブル前後は、マイホームを建てて一人前という、非常にバカげた思想が「当たり前」のように横行していました。
これは会社員時代に、古い社員から聞かされたことでもあるため、マジでそのような信仰があったことは確実です。
当時は30代で比較的大手の企業で働いていれば、審査の心配もなく、融資も希望額が通りやすかったこともあったとは思います。
30年や35年の住宅ローンのリスクを知らなくても、毎年、給料が上がっていた時期だからこそ、まかり通った話しです。
今では厳しいのではないでしょうか。
そもそも昔と平均年収が変わっていませんし、生涯年収も昔ほどではないからです。
下手すると現在の方が、数千万円ほど生涯年収は下がっている可能性もあるわけです。
マイホームが負担
金利が激安だからといって、自己資金もなくフルローンで住宅を購入する層が後を絶ちません。
最悪なのは自己資金なしで希望の融資額を引き出す方法のような、まるで胡散臭い情報が出回っていることもあります。
ライティング案件を見ていても、やたらと不動産売却の記事を求めるものが増えていることから、不動産売却も増えているのかもしれません。
不動産売却の理由としては、住宅ローンが払えないことに集約される印象です。
ではなぜ、住宅ローンが払えなくなってきているのでしょうか。
住宅ローンが払えない理由
まず、最も一般的な理由の一つは収入の変動です。
収入が急激に減少したり、予測できない支出が増えた場合、ローンの返済が難しくなることがあります。
例えば、失業や病気、急な家族の増加などが挙げられます。
したがって、ローンを組む前に、将来の収入見通しや支出について検討し、緊急の場合に備える計画を立てることが重要です。
次に考慮すべきポイントは金利です。
住宅ローンの金利は市場状況や信用スコアに依存します。
金利が上昇すると、毎月の支払額も増え、返済が難しくなります。
ローンを組む際に、金利の変動リスクに注意を払い、将来の金利変動に備えるための計画を練ることが賢明です。
また、予期せぬ出費に備える緊急の貯蓄が不足している場合も、返済が困難になる要因となります。
住宅ローンを返済しながらも、緊急の修理や医療費が発生した場合、負担が大きくなります。
ローンを組む前に、緊急の貯蓄を積むことや、ライフイベントに備えた予算計画を考慮することが重要です。
最後に、生活の変化も考慮に入れる必要があります。
転職、家族の増加、子供の教育費の増加など、生活環境が変わることで支出が増加する場合、返済が難しくなることがあります。
将来の生活計画に合わせて、ローンの返済プランを検討し、柔軟性を持たせることが大切です。
夫婦で働けないリスク
夫婦共働きは、一見、収入の安定をもたらすような感じがします。
ところが職場環境次第では、夫婦ともに疲弊して精神的な病気を発症して、どちらも働けないリスクも含んでいます。
特にメンタル面が影響して、休業する人が増えているご時世ですから、子育てが必要な中で、夫婦ともに休業ということも、珍しくはないのです。
そうなると休業補償の中でやりくりするには、限界があります。
どちらかが復職したとしても、いきなり全開での仕事は難しいことでしょう。
一時的に体調が良くなっても、仕事環境や仕事量次第では、再発の可能性もあるわけです。
そうなってしまうと、融資した銀行も譲歩に限度がありますから、泣く泣く売却という選択をせざるを得ない状況となります。
まとめ
「住宅売却(不動産売却)が増えている理由とは?無理な住宅ローンか暮らしの環境変化か?」というテーマで、不動産売却の増加について書きました。
自宅を売却するというのは、非常に辛い状況にあることが多いと考えられます。
売却の動機についてては、
- 土地を持てあましている
- 相続税の支払い
- 借金の返済
などが主な理由かと思いますが、夢にまで見たマイホームの生活を捨てるという決断は、そうそうできるものではありません。
が、ローンを返済している間に状況は刻々と変化するわけですから、そのようなリスクは他人事ではないことを認識するほかはありません。
