シュロチクの植え替えと土など用意するもの、植え替えが必要な理由や植え替えの時期や手順について
シュロチクの植え替えと植え替えに必要な土や鉢などの用意するものについて説明していきます。また、シュロチクの植え替えが必要な理由や植え替えの時期、手順などについても解説します。
もくじ
シュロチクとはどんな植物
シュロチクは、中国南部から東南アジアを原産とする観葉植物で、ヤシ科ラピス属の植物です。
すっと伸びた葉っぱがシュロ(棕櫚)に似ており、竹のような姿をしていることからその名前が付きました。漢字では「棕櫚竹」と書きますが、竹の仲間ではありません。
シュロチクは寒さと日陰に強く、一年中緑の葉を茂らせます。夏になると黄色がかった白い花を咲かせます。
江戸時代初期に日本へ渡ってきたシュロチクは、同じヤシ科ラピス属のカンノンチク(観音竹)とともに観賞用として、ここ日本では親しまれています。
シュロチクの植え替えが必要な理由
シュロチクは定期的に植え替えが必要な植物です。
植え替えが必要な理由は、植え替えをせずに放っておくと、鉢が根でパンパンになり、根詰まりを起こしてしまうためです。
根詰まりを起こすと、根から水を十分に吸収できなくなり、葉先が枯れたり葉が落ちたりしてしまいます。
また古い土のままだと、雑菌が繁殖し、栄養の吸収率が悪くなり、成長を妨げる原因となります。
シュロチクは、成長ペースに合わせて、2~3年に1度のペースで植え替えることを推奨されています。
水やりをしても上手く土に水が染み込まなくなったり、鉢底から根が飛び出しはじめたら、植え替えのタイミングと見て良いでしょう。
シュロチクが花を咲かせた時も、根が充実して植え替えが必要なサインなので、植え替えてあげてください。
シュロチクの植え替えと土など用意するもの
では、シュロチクの植え替えに必要なものを見ていきましょう。
土
土は、水はけが良く、保水力のある土がシュロチクには適しています。
ホームセンターや園芸店で、観葉植物専用の土やシュロチク専用の土を入手できるので、専用土を使うと良いでしょう
鉢
鉢は植え替え前よりも1周り以上大きいサイズを用意してください。
鉢が大きすぎると土と根のバランスが悪くなり、根腐れの原因にもなるのでご注意ください。
鉢底石
鉢底石を鉢の底部に敷きます。鉢底石を敷くことにより、水はけの良い環境を作ることができます
水はけが良くなると、根腐れが起きにくくなりますので、鉢底石を敷くようにしてください。
園芸用鋏
園芸用の鋏は傷んだ根や伸びすぎた根を切る際などにとても重宝するので、持っていなかったらこの際に1本用意すると良いでしょう。
病気や細菌に感染する原因にならないように、鋏は使用前に消毒することをおすすめします。
シュロチクの植え替え時期
シュロチクの植え替え時期は、5月~6月中旬までの成長期が適していますが、株分けをしない場合は9月頃まで可能です。
ただし、真夏の猛暑日などに植え替えをすると、株が弱り回復しづらくなるので、タイミングを測って猛暑日を避けて植え替えをしてください。
シュロチクの植え替え手順
シュロチクの植え替え手順を説明していきます。
道具などの準備が整ったら、下記の手順でシュロチクを植え替えていきます。
- シュロチクを鉢から抜き、根をほぐしながら土を落とす
- 傷んだ根や伸びすぎた根を切り取る
- 鉢に鉢底石を敷き、土を少し入れる
- シュロチクを鉢の真ん中に植える
- 上から土を足し、鉢の隙間を埋める
- 手でしっかりと押さえ、水をたっぷり与える
植え替え後は、シュロチクを風や日光に直接当ててしまうと枯れやすくなります。なので、植え替え後から1週間のあいだは、明るい日陰に置いて様子を見てください。
また、植え替え後は根が上手く水を吸えない状態にあるので、水やりの量を通常よりも少し控えめにしましょう。
まとめ
シュロチクは2~3年に1度、根詰まりを防ぐために植え替えが必要なんですね。
水やりをしても土に水が染み込まなくなったら、植え替えの合図です。鉢底から根が飛び出している場合もですね。
植え替えのタイミングは、5月~6月中旬が良いようなので、4月に入ったら準備をされると良いと思います。
シュロチクは風水的に悪い気を鎮めて良い気の流れを作る効果があるとされています。東から南西の方角の、玄関や部屋の隅に置くと良いそうですよ。