2級自動車整備士にはどうすればなれる?受験資格や試験科目・合格率など就労後の仕事内容・給与について

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2級自動車整備士を目指すには、どうすればよいのでしょうか?2級自動車整備士の受験資格や試験科目、合格率の他、就労後の仕事内容や給与についてもお伝えします。また、今後追加で取得しておくとより有利となる資格もご紹介します。

2級自動車整備士の受験資格について

2級自動車整備士を目指す場合、受験資格は専門の学校卒業や実務経験等により、いくつくかの異なる条件があります。

基本的には2級整備士の試験を受験するためには、その前に3級自動車整備士の資格を取る必要があります。

3級整備士は、自動車科を等業するか、機会科卒業後に半年間の実務経験をするか、もしくはいずれの学校を卒業していない場合には、実務を1年以上経験することで、受験資格を得られます。

そこで受験し、3級整備士に合格した後、更に2年間の実務経験を得て、はじめて2級自動車整備士の受験資格を得られます。

最も早く2級整備士の資格を取りたければ、中学卒業後に自動車科のある高校か専門学校へ行き、卒業と同時に3級自動車整備の資格を取得。その後2年の実務経験の後に2級自動車整備士の試験に合格するというコースが、最短となるでしょう。

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2級自動車整備士の試験科目・合格率

2級自動車整備士の試験は、基本的に3月と10月の年2回実施されます。

試験には、学科試験と実技試験とがあり、両方に合格する必要があります。

2級自動車整備士の学科試験内容は、次の科目となります。

  • 構造、機能及び取扱い法に関する一般知識
  • 点検、修理、調整及び完成検査の方法
  • 整備用の試験機、計量器及び工具の構造、機能及び取扱い法に関する一般知識
  • 材料及び燃料油脂の性質及び用法に関する一般知識
  • 図面に関する初等知識
  • 保安基準その他の自動車の整備に関する法規

学科試験は4択のマークシート方式で、試験時間は80分です。

実技試験は、次の科目となります。

  • 基本工作
  • 点検、分解、組立て、調整及び完成検査
  • 一般的な修理
  • 整備用の試験機、計量器及び工具の取扱い

30点満点中18点以上で合格となります。試験時間は30分です。

2級自動車整備士の合格率は65%くらいです。

基本的には3月の試験の方が合格率が高いです。それは、専門学校等の2級科を卒業した生徒が3月に受験するからです。

2級自動車整備士の仕事内容

自動車の整備工場で働いている人の多くが、2級整備士の資格を取得しています。現場で最も求められ資格といえます。

2級自動車整備士の資格を持っていると、ほぼ全ての整備業務を行うことができます。

しかし、2級自動車整備士の資格があれば何でも任されるかというと、そうとは言えません。

中でも、自動車検査員としての業務や高い技術が必要となる分解整備などは、資格を持っているだけではなく、長年の経験などから得られる部分が大きい技術です。

これは、勤務する工場によりますが、より技術の高いものから認められた、1級整備士の資格を取得したものが一般的には任される業務内容となります。

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2級自動車整備士の給与はどれくらい?

2級自動車整備士の給与は、勤務する企業の大小によっても異なりますが、平均年収は380万円程度とされています。

目安としては、

小企業の自動車整備士:330万円
中企業の自動車整備士:370万円
大企業の自動車整備士:440万円

くらいが一般的な目安となるかと思われます。

まとめ

今後、ガソリン自動車が減り、電気自動車が普及した場合、取得した2級自動車整備士の資格は通用しなくなるのかというと、そんな事はありません。

電気装置は2級整備士の資格があれば整備が可能で、自動車電気装置整備士の資格は必要ありません。

ただ、電気自動車に掲載されているバッテリーの電圧が50Vを超える場合は、自動車電気装置整備士を取得することで、電気系統装置の点検や修理、整備なども可能となります。

今後、自動車整備の仕事を続けていく上では、自動車電気装置整備士の資格を取得しておくことで、給与面でもより有利な条件の仕事に就けそうです。

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