インフルエンサーの無申告で税務署界隈は追徴課税に本気を出してきた!脱税が絶対ばれる理由
相変わらずソーシャルメディアが活況です。
さらには、やや求心力や影響力は下降気味とはいえ、まだまだ「インフルエンサー信仰」には根強いものがあるのが実情です。
自身の生活や趣味、商品に関する情報を発信する「インフルエンサー」のビシネスモデルは、ファンやフォロワーをいかに集め、それを資産にマネタイズします。
そのマネタイズは様々な形がありますが、税務申告をまともに出来ない、知らないから怠るという者も増加傾向にあります。
税務署でも税務調査など厳しさを増しており、無申告のインフルエンサーに対して追徴課税に本腰を入れてきている印象です。
この記事では、無申告の危険性や脱税が露呈する理由に焦点を当て、インフルエンサーと税務申告について書いていきます。
なぜインフルエンサーたちが税金の申告を怠るのか、その代償とは何なのか。
もくじ
インフルエンサーの無申告問題
数多くのインフルエンサーは、その影響力を背景に、様々なプロモーションや提携を通じて報酬を得ています。
しかしながら、その中には税務申告を怠り、無申告のまま収入を得続けている事例が増加中です。
税務署は、厳格にチェックを強化している様子が伺えて、実際に、追徴課税されたインフルエンサーも出てきています。
インフルエンサーが、ソーシャルメディアを通じて提供する広告やスポンサーシップなどの報酬は、個人事業であれば自身へ、法人なら会社へ入金されます。
しかし、一部の個人インフルエンサーは、多額の報酬を受け取りながら隠ぺいし、税務申告を怠っていることは、税務署の動きを見てもわかります。
無申告の行為は、理由のいかんを問わず脱税行為とみなされ、その結果、罰金や追徴課税の対象になります。
なぜ無申告なのか
なぜインフルエンサーたちは、納税の申告を怠るのでしょうか。
また、その行為が引き起こすさまざまなリスクを、理解していないようにも見えます。
ひょっとすると確定申告すら知らない可能性もありますが、その多くは、意図的な所得隠しも考えられます。
つまり税務署にはバレないと、タカを括っていきたのではないでしょうか。
税務署を侮ってはいけません。
世の中のトレンドを常にチェックしており、インフルエンサーの活動や動向にも、当然、目を光らせています。
なぜならば、ビジネスとSNSは相性がよく、お金が流れている事実があるからです。
ゆえに、そのお金の流れを無視することは、ほぼ、あり得ないと言えます。
デジタルに強い若手の税務職員が、必ず在籍していると考えられます。
一方で、無申告になるのは、完全に税金に対する知識が欠落しているからとの見方も可能です。
インフルエンサーとは言え、万能ではありません。
ビジネスに通じるインフルエンサーもいれば、そうではないインフルエンサーもいます。
特に後者は、ファンやフォロワーの獲得に気を取られ、さらに高い報酬が得られることに夢中になり過ぎて、税金のことは蚊帳の外という印象です。
インフルエンサーのリスク
インフルエンサーによる税務申告の怠慢は、本人だけでなく、広告主や支援企業にも大きな法的リスクをもたらす可能性があります。
つまり企業サイドも今後は、経営リテラシーの高いインフルエンサーを見極めなければ、ブランドや商品の訴求力にも影響するだけでなく、最悪、脱税の幇助を疑われると感じます。
単なるフォロワー数やいいねの多さだけではなく、ビジネスへの姿勢に対する成熟度も、考慮すべきです。
全体的にインフルエンサーに対する求心力が下降傾向となっている現在においては、もはやインフルエンサーマーケティングは、諸刃の剣と言えるかもしれません。
追徴課税の実例
調べた範囲でのインフルエンサーに対する追徴課税の実例については、かなりエグいものになっています。
インスタグラムを主戦場としていた女性インフルエンサーは、、企業との取引記録を破棄していたことから、意図的な脱税が垣間見えます。
結果、5年間で約9,500万円の所得隠しを指摘され、約4,000万円を追徴課税です。
個人の口座の動向を見れば、一発でバレるんですけどね・・・。
そこまで想像が働いていなかったのでしょう。
また別の女性のケースでは、3年間で約4,000万円の申告漏れを指摘され、約1,100万円を追徴課税されています。
浮かれてた?
このようなインフルエンサーのお蔭で、今年度の税制改正では、無申告に対する加算税の割合が見直されています。
納税額の300万円を超える部分に対しては、20%から30%への引き上げです。
来年の確定申告分、つまりは2023年の所得税に対して適用されるため、不正をしているインフルエンサーは、税理士さんに助けを求めたほうが良いかも。
まとめ
「インフルエンサーの無申告で税務署界隈は追徴課税に本気を出してきた!脱税が絶対ばれる理由」というテーマで、インフルエンサーの脱税について書きました。
やはりと言いますか、税務署だって目を付けますよね。
あれだけ露出が高くて、稼げる稼げると連呼、あるいは、それを匂わすような振る舞いをしていれば、税務署はチェックします。