ウッドショックってなに?ゴルフのウッドが上手く打てないことじゃないのは確か
建築業界や不動産業界で、ちょっとした騒動になっているのがウッドショックです。
ウッドショックという言葉自体は聞いたことはあると思いますが、いったい何がどうなってのショックなのでしょうか。
一部のゴルフ好きが、
- ウッドが上手く打てないこと
- 高いウッドを折ったこと
という意味で使用していたなんてウワサもあるとかないとか・・・多分、デマです(汗)
そこで今回はウッドショックについて書いてみたいと思います。
もくじ
世界的に住宅用木材が不足
単純に言えば、世界で住宅用の木材の需要がひっ迫して供給が追い付かず、価格の高騰、納入の遅延などが発生している現象を言います。
身近な例で言えば、初期コロナ禍におけるマスク不足のようなものです。
どこも店頭に無かったでしょ。
かつてはトイレットペーパーも無くなりましたよね。
あのような状況が、住宅用木材で起こっているわけです。
ゆえに木造住宅の建築を請け負った工務店やハウスメーカーは、もう、冷や汗タラタラかもしれません。
ウッドショックの主な原因
当然、原因はあるわけですが、メディアによっても違いが見受けられるため、参考程度に見ておいてください。
- 欧米の新築住宅需要急増
- 中国の経済回復で木材輸入量が大幅に増加
- 世界的なコロナ禍で輸送コンテナ現象
- 上記に伴う木材相場の変動
要するに、世界で木材が足りてない状況が、一気に出てきたわけです。
ところがウッドショックは今年のことではなく、2021年3月から始まって改善が見られないのですが、一般的にはピンと来ない案件なんですよね。
国産だけでは家は建たない?
多分、相当に厳しいと思います。
国産材では住宅建築の需要に対応できないために輸入しているわけで、もし、国産材でカバーできていたら、ウッドショックは日本では起こっていないでしょう。
仮に国産材だけを使用したら、建築価格が相当に高くなります。
お金持ちでも、そこは国産材に頼ることはしないんじゃないでしょうか(汗)
できるだけ安く仕入れた品質の良い木材を調達して、需要に対応することが、日本の住宅事情ではカギになるのでは。
ウッドショックで辛くなるのは誰?
このウッドショックにおいては、建築業界をはじめてとして、関連業界も連鎖的に影響を受けていると考えます。
- 輸入商社
- 建築会社
- ハウスメーカー
- 工務店
- 木材問屋
- 不動産業者
前線では、ハウスメーカーや建築会社など、お客さんとの新築や購入相談は随分とやり辛いでしょうね。
ウッドショックの影響で、工期が読めないという事案もあったり。
もっと悲惨なのは契約しているのに着工できない、あるいは着工して建築中の物件の工期の遅延です。
住宅の新築おいては、工事費は住宅ローンとは別で、段階的に支払ってもらうようになっているのが一般的です。
つまり工事側としては着工、あるいは完成させないと入金がありません。
ズルズルとウッドショックで工事ができないようならば、体力のない建築会社や工務店は倒産という状況も覚悟しなければならないのです。
まとめ
「ウッドショックってなに?ゴルフのウッドが上手く打てないことじゃないのは確か」というテーマで、住宅用木材が世界的に不足している状況について書きました。
そもそも論で言えば、木造住宅を建てるには、どうしても森林から木を伐採して木材に仕立てなければなりません。
ある意味、限られた資源を世界の先進国が欲しているわけですから、いつの日か価格は高騰してしまいます。
どこかで急激な需要が高まれば、それが引き金となるのは、目に見えていたのかもしれないですね。