被災地へヤマザキパンが支援物資を早く届けられる理由とは?災害の救世主として欠かせない存在
災害が起こると自衛隊がいち早く駆けつけて、救助や復旧に取り組むことは、誰もが目にしたことがある光景です。
毎回、頭が下がる思いをします。
それと道路の確保や流木、倒木、がれきを撤去するために、いつの間にかいるユンボ(油圧ショベル)と作業者の人たち。
神出鬼没と言っては失礼かもしれませんが、災害派遣とは言え、迅速過ぎません?
素晴らしい働きぶりに、国内の建設業の底力を見せつけられるわけですが、なぜ、いつも被災地に早く行けるのか。
この疑問について、今回はできるだけ調べてみたいと思います。
もくじ
ヤマザキパン
災害現場には、いつもいち早く駆けつけるイメージがあるヤマザキパン。
今回の能登半島地震でも、颯爽と現れて、自社製品を置いていったという情報が出ています。
雪や事故での高速道路立往生の際にも、ヤマザキパンの運転手さんが独自の判断で荷物であるパンを配りまくったのは有名な話しです。
それに対してヤマザキパンから、一切のお咎めが無かったというのも粋なもの。
この記事を書いている時点で、すでに発生から6日目ですが、インフラも復旧しておらず、ましてや道路状況も不透明な中でヤマザキパンのトラックが到着。
過去、阪神淡路大震災、新潟県中越地震、熊本地震、鳥取県中部地震、東日本大震災時といった未曽有の震災でも、欠かさずパンが届けられています。
しかも一過性ではなく、継続して届けているところが、もはや救世主としか言えません。
独自の配送システム
ヤマザキパン、山崎製パンの物流網は自前です。
製造部門、販売部門も含めてですから、いわば自分で作ったものは自分で売って自分運ぶというしくみが成立しています。
ゆえに「ヤマザキ」と書かれたトラックが、どこにでも走っているのは、その証と言えるでしょう。
つまり、独自性のある一貫体制だからこそ、できることでもあるわけです。
セブンイレブン、ヤマト運輸、佐川急便など、オリジナルのトラックが街中を走ってはいますが、さすがに被災地で見たという情報は、まだ届いていません。
行きたくても行けない事情があるのかもしれませんが。
ヤマザキパンの独自判断?
毎回の被災地への支援物資配送、企業自体が独自体制を敷いているぐらいですから、きっと支援物資の提供も独自の判断ではないのかと考えたくもなります。
さすがにそれはなく、農林水産省から日本パン工業会に支援の依頼があり、ヤマザキパンが対応したというのが真相のようです。
政府側からの直接の依頼ではなく、一応、業界に対しての顔は立てながらも、内心はヤマザキパンさん、お願いします的な感じかもしれないですね。
過去の経験からしても。
ユンボ部隊は?
余談ではありますが、ユンボ部隊は、どういった経緯で被災地に登場するのでしょうか。
このような甚大な被害については、いわゆる障害物や廃棄物についての撤去、処分などは、国が主体となって自治体が動きます。
費用については公費が使われますから、住民の負担は基本的にはゼロと考えてよいでしょう。
具体的に業者を選んで派遣するのは自治体です。
どうやって業者を選ぶのかまでは、調べ切れていませんが、恐らく公共工事がらみでのリストがあり、その中から、派遣要請をしていくのではないかと推測します。
自治体では緊急時の体制が事前に構築されて、担当部署や指揮命令系統まで、細かく組織化されているはずです。
ゆえに、いざというときにすばやく必要な手配ができるのではないかと。
支援制度
国から自治体への支援体制は主に3つです。
- 障害物の除去(災害救助法)
- 災害等廃棄物処理事業()
- 堆積土砂排除事業
関連するリンクも文末に掲載しますが、これだけでは、よくわからないです(汗)
いろいろと各省庁で対応範囲が異なるというだけが、何となく理解できるわけですが、被災者ができることは「生きること」というしかありません。
まとめ
「被災地へヤマザキパンが支援物資を早く届けられる理由とは?災害の救世主として欠かせない存在」というテーマで、震災支援について書きました。
ヤマザキパンも商品価格の値上げをしましたが、これまでの活動や授かった恩恵を考えると、文句は言えないですよね。
これからもヤハザキパンとユンボ部隊、自衛隊にボランティア、続々と被災地に入ってくるでしょうけど、今は寒さ対策が急務なのかなと考えます。