50代女性の平均腹囲とメタボの関係 ウエストサイズとの違いと測り方、腹囲を減らす方法など

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50代になって腹囲が増えたと感じているなら、メタボリックシンドロームを疑う必要があるかもしれません。腹囲とメタボの関係や、女性の年齢別の腹囲の平均、腹囲とウエストサイズの違いと測り方、腹囲を減らす方法などについて開設していきます。

女性のメタボと腹囲の関係

40歳以上の健康診断では、腹囲を測ることが特定健診の必須の項目になっています。特定健診は40歳~74歳の人を対象にした、メタボリックシンドロームに着目した健診で、生活習慣病の予防と早期発見を目的としてます。

女性の場合、腹囲が90cm以上で、血圧・血糖・脂質の3つのうち2つ以上が基準値から外れると、「メタボリックシンドローム」と診断されます。因みに、男性の場合は腹囲が85cm以上です。

メタボリックシンドロームの必須条件は「内臓脂肪の蓄積」で、CT検査や腹部超音波などで内臓脂肪の量を測定することもできますが、検査時間や費用がかかるため、腹囲を基準としています。

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50代女性の腹囲の平均値

女性の年齢別の体重の平均は、以下のようになっています。

20~24歳:51.1(kg)
25~29歳:50.6(kg)
30~34歳:50.7(kg)
35~39歳:51.5(kg)
40~44歳:53.0(kg)
45~49歳:52.5(kg)
50~54歳:53.0(kg)
55~59歳:53.1(kg)
60~64歳:52.7(kg)
65~69歳:53.0(kg)
70~74歳:51.8(kg)
75~79歳:50.8(kg)

体重は40~69歳で少し増え、加齢とともに減っていく傾向があるのがわかります。

次に、女性の年齢別の腹囲の平均は、以下のようになっています。

20~24歳:67.0(cm)
25~29歳:67.6(cm)
30~34歳:68.1(cm)
35~39歳:69.3(cm)
40~44歳:71.1(cm)
45~49歳:71.6(cm)
50~54歳:73.5(cm)
55~59歳:74.9(cm)
60~64歳:75.5(cm)
65~69歳:78.0(cm)
70~74歳:79.4(cm)
75~79歳:80.5(cm)

加齢とともに確実に腹囲が増えていますね。体重をキープしていても、内臓脂肪は加齢とともに増えていくことになります。

50代の腹囲の平均を計算すると74.2cmです。20~79歳の平均を計算すると73.0cmで、50代の平均と同じくらいということがわかります。

つまり、20代から50代までに腹囲が増加していると感じているなら、生活習慣を改善しなければ、これまで増えたのと同じだけの内臓脂肪が増え続けることになります。

それにしても、平均腹囲の増加に対して、平均体重があまり変わってないのは、ちょっと怪しい気が…。

女性の腹囲の測り方

女性の場合、健康診断の「腹囲」は、洋服のサイズなどで使う「ウエスト」とは大きく異なります。

腹囲の正しい測り方は以下になります

  • 両足をそろえ、両腕は身体の横に自然に下げ、力を抜いて立ち、お腹に力が入らないようにする
  • メジャーがおへその真上を通り、水平にきちんとまかれているかを確認する
  • 普通に呼吸をして、息を吐き出したタイミングで目盛を読み取る

正確な計測を行うためには、飲食直後は避け、飲食後2時間程度経過したときに測定しましょう。

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女性のウエストサイズ

ウエストサイズは、男性と女性では測り方が異なり、男性は腹囲と同様におへその上で測りますが、女性は腰の1番細いところ、つまり最もくびれている部分を測ります。

女性の理想ウエストサイズは、以下の計算式で求めることができます。

理想のウエストサイズ=身長×0.38

例えば、身長160cmの女性の理想のウエストサイズは、

160×0.38=60.8cm

となります。

女性の身長別のウエストサイズの平均は以下になります。

150~154cm:65cm
155~159cm:67cm
160~164cm:69cm
165~169cm:69cm

理想のウエストサイズは、平均値よりもかなり低い数字ということが分かります。

因みに、50代の平均身長は155.3cmなので、平均のウエストサイズは67cm、理想のウエストサイズは、59cmとなります。

さすがに50代ともなると、単純に身長から理想のウェストサイズを算出しても、これに近づけるのは無理がありますよね。

腹囲を減らす方法

腹囲を減らすためには、「食生活の見直し」と「適度な運動」が必要です。

食生活の見直し

1日3食バランスのよい食事を摂ることで、代謝が促されて減量にもつながります。

朝食を抜いたり、偏った食事を続けると、脂肪を蓄積しやすくなってしまいます。

極端な食事法はリバウンドや栄養失調にもつながるので、無理なく続けられる方法を考えてくださいね。

適度な運動

1日30~60分の有酸素運動を、週3日以上行うようにしましょう。

メタボリックシンドロームの予防・改善には、内臓脂肪の減少に繋がる、ウォーキング・ジョギング・水泳などの有酸素運動を優先的に行うのがおすすめです。

筋肉量が増えることで消費エネルギー量も増加するので、スクワットなどの筋トレを組み合わせるのも効果的です。

まとめ

腹囲は目に見えて増えたか減ったかが分かるので、適正な腹囲を保つことでメタボリックシンドロームの予防をすることができます。

腹囲も大切な検査項目なので、検査時にお腹をへこませたりせず、バランスのよい食事と適度な運動で、ついてしまった内臓脂肪を減らしていきましょう。

50代で改善しておかないと、70代では内臓脂肪がさらに増えてしまうかもしれません。できるだけ早い年齢で、散歩などの有酸素運動の習慣を付けるようにしましょう。

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