メタバース内で保険販売するメリットとは?!現実世界でもオンライン面談すればよくない?
大企業がメタバースでの市場を開拓しようとする動きは、来年は益々活発になりそうな予感です。
東京日動海上が保険商品をメタバースで販売するというのです。
仮想空間での保険販売のパイオニアとなったわけですが、要はアバターを使っての取引になります。
アバターで対話って、逆に怪しくない??
身元の確認とか、どうするんでしょうね?
いろいろと疑問が沸く案件ですが、今回は、このメタバースでの保険販売について、現状との違いやメリットについて書いてみたいと思います。
保険販売は対面が基本
DXとは無縁の印象を持っているのか保険業界と不動産業界です。
取引には多くの制約が法律と絡んでいることから、なかなか面倒臭いわけですが、融通は利かない典型とも言えます。
取引自体もプロが間に入らないと進みませんから、仕方がないと言えば仕方がないことです。
保険の販売は、一部、通販もありますが、新規取引の場合は特に代理店などで対面を基本としています。
筆者は東京海上日動の自動車保険を契約していますが、更新は電話での確認で済んでいます。
それでも電話というアナログな方法です。
希望としてはメールやライン、あるいはチャットとかで済ませたいんですけどね・・・。
メタバースでの対面
メタバース内ではアバターによる対面が通用するみたいです。
これっておかしくないですか?
現実の世界でも、Zoomやらオンラインでの対面で十分でしょうに。
不動産業界だって、一部ではありますが、重要事項説明についてはZoomなどのオンラインでスタートしているわけです。
ただ相変わらず、いろいろと面倒臭い段取りを必要とするので、利便性としては店舗に行かないという部分だけ。
重要事項説明については、長々と1時間あまり朗読されるのは逃れられません(汗)
アバター同士がOKで、オンラインでの対面がNGというか、導入が進まないって意味不明なんですけどね。
メタバースもオンラインやし。
メタバース展開の狙い
まだ、これから件数を積み重ねていって、有効性や顧客満足度などを検証していくのでしょうが、対象がメタバースを利用している人に限られるのは、今の時点では一般的なメリットには乏しいです。
大多数が「ふーん・・・」という程度でおわることでしょう。
さらに保険を自ら必要としてメタバース空間に入るのかという点。
あまり能動的に動く人って多くない印象なんですよね、保険の契約って。
まあ、むかしからのイメージというものを、未だに引きずっている世代が子どもを育てているので、子どもにも保険契約に関しては、ポイントやツボを伝授することができません。
ゆえに現実同様に、積極的には保険の契約には動かないのではないかと予測しています。
どちらかと言えば、法人客が狙い目かもしれませんね。
コンシューマーよりビジネスかもしれませんね、多分、当面のターゲットは。
いや、toBだとわざわざメタバースに舞台を移す必要性が無いか・・・。
メタバースって、マジで大丈夫?
銀行窓口業務も模索中?
東京海上日動とは違いますが、三菱UFJ銀行をはじめとする数行が、メタバースでの銀行窓口業務を模索しているらしいです。
それもいいですけど、実際の取引の簡略化をお願いしたいですわ。
何より面倒なのが銀行引き落としの手続きです。
あれ、ホントに嫌です。
学校の校納金って、いくつかの指定銀行から選ぶわけですけど、必ず手続きはカーボン製の紙に手書きして、ハンコか署名してから窓口で通帳持参で手続きします。
せめて郵送とかでもやってくれよって感じです。
通帳持参も意味も不明・・・。
アンタんとこの顧客データでわかろうもんって感じなんですよね。
ホント、むかつくレベル。
何がサービス第一、顧客第一なのか、ウソばっかり。
まとめ
「メタバース内で保険販売するメリットとは?!現実世界でもオンライン面談すればよくない?」というテーマで、メタバースでの保険販売について書きました。
まあ、どうなるのか、いずれ続報が届くことでしょう。
ともかく銀行については、メタバースより、今の取引の煩わしさの改善を求めます。
マジで口座引き落としの手続きは、顧客にムダ足を運ばせるだけ。
参照
東京海上日動がJR東日本のメタバース空間「Virtual AKIBA World」に出展
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