日本のプロ野球(NPB)における国内FA・海外FAの制度と現役ドラフトについて改めて調べてみた

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子どもの野球人口の減少が叫ばれている昨今ですが、日本での野球に対する人気は衰えてはいません。

日本野球機構(NPB)は、数多くのプロ選手たちが競い合う場所です。

華やかなプロの世界ではありますが、そこには契約や選手の移籍に関する独自でシビアなルールが存在します。

野球ファンにとっても、裏側は興味深いものであり、広い視野でプロ野球を楽しむコンテンツのひとつです。

今回は、その中でも「国内FA」と「海外FA」の制度に焦点を当てます。

このしくみが、どのように選手と球団に影響を与えているのか、制度自体の解説も含めてお伝えします。

国内FAとは

プロ野球選手のキャリアにおいて、最も注目すべき要素の一つが、国内FA(フリーエージェント)制度です。

国内FAは、日本野球機構(NPB)内でプレーする選手が、自由な移籍権を行使し、他の球団と契約を結ぶことができるしくみです。

これは、プロ野球選手にとって大きな意味を持ち、ファンにとってもその影響が大きいことから、国内FA制度について詳しくみていきます。

国内FAの基本

国内FAは、NPBに所属する選手が一定の条件、

  • 2006年までのドラフト入団全選手および、2007年以降の高校生でドラフト入団した選手
    一軍在籍累計8年(通算1160日)経過
  • 2007年以降ドラフト入団した大学生・社会人選手
    一軍在籍累計7年(通算1015日)経過

を満たすと、他の球団と自由に契約交渉ができる制度です。

※一軍在籍:145日=1年

国内FA権を持つ選手は、他の球団からオファーを受け、新たなチームと契約を結ぶ選択肢を持つことができます。

FA権を持つことの意味

FA権を持つことは、選手にとって非常に重要です。

なぜなら、FA権を持つことで選手は、自身のプレー条件や年俸について交渉し、より有利な契約を締結できる可能性が高まるからです。

また、競争の激しい野球界において、他の球団からのオファーを受けることで、新たなチャレンジやチーム環境の変化を迎えることもできます。

優勝を狙えるチームへの入団も可能性が高まります。

FA契約の影響

贔屓の選手が新しい球団に移籍することで、ファンにとっては寂しい瞬間かもしれませんが、選手の成長やチームの戦略にとっては重要な決定です。

新たなFA契約が締結されるたびに、NPBの野球界には新たなストーリーが生まれ、ファンの期待も高まります。

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海外FA制度

NPBでプレーする選手にとって、メジャーリーグでのプレーは大きな夢の一つです。

この夢を実現するための鍵となるのが、海外FA(フリーエージェント)制度です。

NPB選手がメジャーリーグでのキャリアを追求するための制度について、概要などを調べてみました。

海外FA制度の基本

NPB選手がメジャーリーグなどの海外リーグでプレーするための制度です。

この制度を利用するためには、一定の条件、

  • 一軍在籍累計9年経過

を満たす必要があります。

海外FA権を持つ選手は、主にメジャーリーグを視野に入れて、球団からオファーを受け、契約を結ぶことができます。

メジャーリーグへの挑戦

海外FA権を持つ選手にとって、メジャーリーグへの挑戦は大きな決断です。

メジャーリーグは世界最高峰の野球リーグであり、競争が激しいため、成功するためには高い実力と適応力が求められます。

NPBの選手にとって海外FA権は、国際的な舞台での挑戦を可能にし、野球界全体に新たなエネルギーをもたらしています。

現役ドラフトとの違い

国内FAは一軍で長く活躍した選手に与えられますが、FAの条件を満たしていない出場機会が少ない中堅選手は、くすぶり続けるという事態が発生します。

よくある「埋もれた人材の発掘」という点では、プロ野球界全体にとっても良いことです。

特に選手側にとっては、新たな活躍の場が与えられる可能性があることで、モチベーションにも繋がります。

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まとめ

「日本のプロ野球(NPB)における国内FA・海外FAの制度について改めて調べてみた」というテーマで、FAについて書きました。

FA制度は、プロ野球選手たちにとってキャリアにおける重要な選択肢を提供しています。

ファンにとっても新たなドラマを生み出す要素として、NPBの魅力を高めています。

現役ドラフトも含めて、移籍によって輝く選手が増えていくことがなによりです。

参照

移籍の活性化(概 要) – 日本プロ野球選手会

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