学歴社会の是非は置いといて旧帝大ってどの大学のこと?いくつある?具体的な大学名は?
高校の進学校では、大学受験を1年生から意識させます。
実際には意識だけでは競争に勝てないので、高校入試の時点で、学力に応じたクラス編成をする高校も少なくありません。
そこで必ず聞こえてくるのが「旧帝大」というワードです。
ぶっちゃけ「旧帝大」と言われてもピンとこないですし、親御さんの中でも、どの大学を指しているのかわからないのではと考えます。
知った風な感じで「旧帝大とか目指して欲しいよね」なんて、子どもに言うようなダサい親にはなりたくないので、改めて知識を整理してみました。
もくじ
旧帝大とは
日本の現代大学制度が確立される前の1877年から1945年まで存在していた旧制の帝国大学を指します。
戦後に国立大学として再編成されましたが、その歴史的な背景と学術的な偉業は現代の日本の大学教育にも大きな影響を与えています。
現在では、旧帝大の歴史的な価値や研究力から、日本のトップ大学に姿を変えていまだに地位は盤石です。
その証拠として旧帝大は、今でも国内外の優秀な研究者や学生が集まり、高水準の研究や教育が行われています。
帝国大学に関しては、ウィキペディアを参照すると、
1886年(明治19年)に公布された帝国大学令によって設立された日本の旧制高等教育機関(大学)。
となっています。
冒頭では1877年からと書いていますが、帝大改称前の東京大学の創立年だからです。
ちなみに1886年に帝国大学令に基づいて帝国大学と改称され、以降、京都帝国大学が創立するまで、その名称で運営されていました。
現在のどの大学のこと?
創立順で言うと、東京大学、京都大学、東北大学、九州大学、北海道大学、大阪大学、名古屋大学の7校を指します。
序列うんぬんが気になるところですが、何をもって基準とするのか、それについては悩むところです。
研究者の数、世界での知名度、歴史的な背景などが絡み合っているものと考えますが、どの大学であっても入学希望者も多く、卒業した暁には胸を張れることは間違いありません。
念のため、QS世界大学ランキングを参照すると、2023年においては、
- 東京大学:23位
- 京都大学:36位
- 大阪大学:68位
- 東北大学:79位
- 名古屋大学:112位
- 九州大学:135位
- 北海道大学:141位
という状況です。
ちなみに1位はアメリカのマサチューセッツ工科大学です。
旧帝大の偏差値
偏差値については、その考え方は非常に難しいものがあります。
多彩な学部と学科が乱立している状態では、同じ大学内でも幅がありますから、平均での比較もナンセンスです。
学部ごとに見るしかありません。
公式な偏差値を文科省が公開しているならまだしも、現実には予備校や塾などが独自の指標で割り出していることが多いです。
ゆえにネット検索で、信憑性ある記事やデータを参照してみてください。
ここでは特定のメディアを挙げて紹介することは避けることにします。
ただ、旧帝大を偏差値の高い現代の大学トップ7校と勘違いしている人はいないと思いますが、念のため「違う」ということだけは書いておきます。
旧帝大合格は上位何パーセント?
あくまでもネット検索で、予備校や塾などが明示している数字としては、大体、受験者の上位3%~5%程度の学力が求められるようです。
これはかなり厳しいハードルと言えます。
高校受験は学区内での競争ですが、大学受験は全国の同じ志望を持つ受験生が競争相手ですから、競争率自体が上がります。
ましてや上位1桁パーセントが求められるわけですから、相当な学力をキープしなければなりません。
それでも合格は保証されていないわけですから、とてつもなく高い壁があると考えるべきです。
高校一年生から旧帝大まっしぐらでも、振り落とされる可能性は大きいという危機感と向上心がカギとなるでしょう。
まとめ
「学歴社会の是非は置いといて旧帝大ってどの大学のこと?いくつある?具体的な大学名は?」というテーマで、旧帝大について書きました。
旧帝大は、東京大学、京都大学、東北大学、九州大学、北海道大学、大阪大学、名古屋大学の7校です。
いずれも高い偏差値でなければ合格を得ることはできません。
もちろん旧帝大が大学のすべてではありませんので、将来の職業や人生を考えた上で進路は選択すべきです。
参照
QS World University Rankings, Events & Careers Advice | Top Universities
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