完全在宅勤務で業務指示は全てオンラインをウリに求人情報を出している企業は要注意!
完全在宅業務として求人情報に掲載していた企業が、実はとんでもない「ブラック企業」だったという、地元の新聞社の記事を見ました。
そのブラックの内容は、激務云々とかではなく、単純に、
- 幹部や上司が顔を見せない
- 給与の未払い
- 書類や健康保険の不備
といった、実にテキトー過ぎるもの。
結論としては労基署が動いて、給与の未払いなどは解決できたものの、社員として働いていた人は黒歴史です。
精神的にも痛手を負ったはずなので、今回は、そうした悪徳オンライン企業について書いてみます。
あくまでも私見がメインです。
もくじ
悪徳オンライン企業
勝手に「悪徳オンライン企業」と命名していますが、あくまでも当記事限定で、前述したような会社を指すために使います。
当の会社は不動産ベンチャーということで、正社員を募集していたもの。
そもそも怪しいのが、オンラインでの面接で社長が顔を映さなかったとか。
入社が決定しても、労働条件通知書の交付がない、健康保険証は数ヵ月遅れという状況。
しかも上司との業務連絡でさえ、向こうは顔を映さないという、かなり怪しい状態という内容です。
圧倒的に企業側が「おかしい」わけですけど、面接時に顔を出さない社長の元で働こうと決意した理由を、ちょっと知りたかったですが言及はされていませんでした・・・。
在宅勤務のほかにも、好条件な待遇があったのでしょうか。
今も、その会社は存続していると言うから、恐ろしいですよね。
就活や転職の難しさ
求人情報を見て回っても、在宅勤務を前提しとして求人活動をしている会社は、非常に多いです。
誌面上では不明点が多いので、そこは面接、履歴書、職務経歴書などで、お互いに条件を突き合わせて整合していけば良いわけです。
まあ、在宅勤務という条件に関わらず、求人情報で業務内容など全てを明らかにはできません。
ゆえに、面接と言うセッションで、いかに疑問を解消するかがポイントかなと考えます。
入社してから「思ってたんと違う」ことは、必ず出るわけですが、そのギャップをいかに事前に埋めるか、そのための面接でありたいですね。
ただし、上司や同僚の素性については、求人情報では一切わからないので、その辺は、運次第という面はあります。
ここが一番大事なので、面接の後にでも、一般社員とのグループディスカッションなどがあれば、少しは雰囲気や業務内容が具体的に知れるのではないかと。
国内の企業、どこかやってないですかね、そんな面接方式。
一般社員の会社での過ごし方は、誌面上ではなく、本人の口から直接、聞きたいものですからね。
働き甲斐より働きやすさ
今の時代は、間違いなく「働きやすさ」を求めている人が多いはずです。
そもそも「働き甲斐」なんて、会社側から押し付けるものではありません。
「働き甲斐、やりがいのある職場です」
そんなもん、個人の受け止め方次第ですし、どこの誰が評価したのか?
筆者なら、そんな風に考えてしまい、避けますね。
それよりも試用期間3か月、としてもらった方が、その間に「やりがい」を感じるかもしれませんし、双方に合理的だと感じます。
休日に関しても「年間休日120日」とか、そんな定型ではなくて、どういうときに取ってよいのか、その取得の仕方の事例が欲しいところです。
子どもが急病のときなど、緊急時は「後申請」とかでも良いのか、そんな疑問に答えられる、実践しているかを知りたいわけですよ、応募者側は。
フレックスより在宅
フレックスタイムというものがあります。
厚生労働省のサイトから、一部引用すると、
総労働時間の範囲で各労働日の労働時間を自分で決め、その生活と業務との調和を図りながら、効率的に働くことができる制度
です。
例えば、1週間でも1か月でも、会社が決めた労働時間をクリアすれば良いって話しですね、割愛すれば。
これやるなら、在宅の方がいいって言う人、絶対いますよ。
ただし、フレックスタイムのデメリットとしては、
- ルールが不備だと機能しない
- 自己管理が苦手な人は向いてない
- 勤怠管理が煩雑になる
といったことが挙げられまして、自己管理が苦手な人は完全在宅にも向いてない可能性が・・・。
まとめ
「完全在宅勤務で業務指示は全てオンラインをウリに求人情報を出している企業は要注意!」というテーマで、悪徳企業について書きました。
採用面接で顔を映さないって、もう、この時点でクロじゃないですか。
何かあったらバックレる気マンマンです。
そういうところのニオイを、入社してしまった人は、嗅ぎ取れなかったのでしょうか。
そこは不思議なんですよね。
あまりにも社長とかいう肩書きに対して、警戒心が緩すぎません?
参照
「完全オンラインの仕事」に落とし穴? 賃金未払い、連絡も途絶え「使い捨て、許せない」|【西日本新聞me】