一戸建て新築または購入予定ならマイホーム思想に囚われず子どもへの相続も頭に入れよ
夢のマイホームとは、かなり至極のキャッチコピーだと考えています。
新築一戸建てに憧れる家族は多いのが現実で、今でも、なんやかんやで売れまくっています。
ウン千万円という住宅ローンをフルローンで申し込んだりと、ほぼギャンブルだろって考えてしまうのは筆者だけでしょうか。
しかも、住宅ローンの返済ばかり頭にあって、子どもへの相続問題には、全くと言っていいほど関心すらない、あるいは無策であるケースがほとんどです。
30年、40年、50年後のことはわからないとしても、相続というものがある限りは、無視できません。
そこで今回は、残された子が相続税を苦しむパターンについて書いてみます。
もくじ
団信で安心のワナ
ちょっと韻を踏んでしまいましたが、団信に入ってるから最悪のケースでも住宅ローンについては安心だという手前で、フルローンを組むという人もいますが、物件の価値は残るわけです。
そもそも土地の価格は、
- 路線価
- 公示地価
- 基準地価
を根拠に、その土地の特性や相場、ニーズなどが加味されて値付けされます。
今、人気のエリアだとしても、長い年月が経てばヤバイ状況になったりするわけです。
個人的にも近隣で少なくも2つのエリアは、相当に残念な状況になっているのを目の当たりにしています。
しかも人気エリアほど「夜逃げ」が多い・・・。
夜逃げのウワサって確かなことが多いです。
どこのエリアにも情報屋的な人はいるもので、他のエリアにも伝わってしまいますし、物件情報を見ても、まさにビンゴな住まいが掲載されていたりします。
個人的にも、相当数を見てきましたから、なんとも複雑です。
ホントに、ある日突然、もぬけの殻。
相続税の算出過程
相続税の算出は、正直、めちゃくちゃ面倒臭いです。
国税庁のサイトでも「相続税の仕組みの分かりやすい解説」と銘打って説明していますが、そもそも法律解釈が必要なので、まあ、難しい・・・。
まず、用語のアレは別として、計算の過程は以下のとおりです。
相続対象は土地だけではないので悪しからず。
- 相続対象の財産を合算する(相続財産)
- 非課税財産や葬儀あるいは債務を相続財産から差し引く
- 残った相続財産が相続税の課税対象となる
- さらに基礎控除額を差し引く
- 残った相続財産が課税遺産
- 課税遺産総額を法定相続分で分ける
- 法定相続分ごとに仮の相続税を計算
- さらに相続人ごとに相続税額を精算
- またさらに税額の軽減や控除を差し引く
- 相続税額の確定
計算例とか銀行・税理士事務所・FPさんがサイトで出してますけど、富裕層なんですよね、設定が・・・。
だから庶民はピンと来ない・・・。
負動産化は避けたい
でも落とし穴があるんです、庶民でも。
リゾートやニュータウンと言われたエリアは、今や見る影もないですが、そこを実家としている人は、不動産ならぬ負動産化した物件の処分に困っている実情があります。
大体、相続問題が起こるのは、50代60代からです。
ウキウキでマイホームを建てた本人らは、もう、天国に行って知らぬ存ぜぬ状態だから、全部、還暦超えて収入もヤバめになっている子が負うことになります。
大体、そういうエリアの物件は、
- 売れない
- 借り手もいない
- 解体すらできない
という有様で、だけども固定資産税は発生するは、放置しておくと経年劣化進行の上に雑草や虫食いで荒れていくはで、最悪です。
まさに負動産。
どうすれば良いのか?
せめて解体費用ぐらいは子に残せ。
マンションなら購入時より大幅に売却査定が下がることを想定して、何かカバーできる方法を考えておけ。
その子が一時的に大金を得て散財しようが、それは子の責任なので気にする必要は無し。
結局、草臥れた家については何も言及せずに、子に押し付けるのは、親の驕り以外の何物でもないです。
まとめ
「一戸建て新築または購入予定ならマイホーム思想に囚われず子どもへの相続も頭に入れよ」というテーマで、土地と建物の相続に関して書きました。
これ、筆者にとっても無関係じゃないので、あえてキツイ感じのテイストになっています。
最悪ですよ、いらんもん残されると。
しかもカネ食い。
ムカつきますよね。
自宅仕舞いができないなら買うなって思います。